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安田 好隆
ポルトガル

ポルトガル通信
~一芸は道に通ずる~

安田 好隆
1984年9月19日生まれ。東京都出身。高校時代より指導者を目指し、卒業前から母校である國學院久我山高校の指導にあたる。横河武蔵野FCでの指導を経て、2007年8月にメキシコへ。2011年9月より、ポルトガルのポルト大学スポーツ学部大学院に進学。2012/2013シーズンは、クラブ全体で戦術的ピリオダイゼーションを採用するFC FozのU-19B監督を務めた。
Twitter: @yasudayoshitaka

アイルランド

■ポルトガルでの女性指導者の活躍

2013.12.7

先日、2015年カナダで行われる女子ワールドカップのヨーロッパ予選、ポルトガル対オランダがポルト近郊で行われたので見に行ってきました。

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女子サッカーをスタジアムで観戦することはほとんどありませんでしたが、今回は入場無料ということと、マリサ・ゴメスという戦術的ピリオダイゼーションに精通し、僕をFC Fozという以前働いていたクラブに入れてくれた方がコーチをしているということもあり、応援に行ってきました。

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マリサとの出会いは、2011年までさかのぼります。ポルトガルに着いたばかりの僕は、はじめに戦術的ピリオダイゼーションの創案者であるヴィトール・フラーデ教授の元に「実際にトレーニングを見たい」と相談を持ちかけました。そして、何人かの優秀な指導者を紹介してくれ、その中の一人が彼女でした。

当時、FC Fozで育成部門のコーディネーター・U-15監督を兼任していた彼女を訪ね、ピッチレベルでトレーニングを見ることにとどまらず、練習後にトレーニングの意図を細かく説明してくれ、試合前のミーティングなどもロッカールームで聞かせていただきました。それまで、活字での戦術的ピリオダイゼーションの情報しか知らなかった僕には、本当に刺激的な毎日でした。

半シーズン程のFC Fozでの研修を得て、翌シーズンに正式にFC Fozに指導者として関わることをマリサに承認して頂いた矢先、彼女はスポルティング・リスボンというポルトガル有数のクラブに引き抜かれ、ポルトガル女子U-17・U-16代表コーチとの兼務という形で活動の場をリスボンに移すことになってしまいました。

そして、現在はポルトガル女子A代表コーチ兼U-16監督。名実共に、戦術的ピリオダイゼーションに精通する女性指導者のトップを走る彼女は、まだ33歳です。

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マリサを筆頭にポルトガルには優秀な女性指導者が沢山います。僕も最初は「女性か…」と思ったのが正直なところですが、マリサの元で研修をしたことで、その疑問は一蹴されました。

その前に研修を行っていたFC Portoのスクールにも3人の指導者がいましたし、FC Fozにも3人の女性指導者が所属していました。ポルト大学の中にも、過去にサッカーに関しての素晴らしい論文を書いている女性の方がたくさんいます。

ヴィトール・フラーデ教授は「FC Portoの育成部門の指導者を、すべて女性にできたらこんなに素晴らしいことはない。男性の指導者の大半は、一つでも上のカテゴリーで指導したいという欲を持っている。そして、『勝つ』ということがそれにつながると考えている。女性は、その欲が少ないからね。」

とつぶやいていました。考えさせられる言葉です。

 

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