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安田 好隆
メキシコ

メキシコ通信~「Si se puede!」やればできるさ!~

安田 好隆
1984年9月19日生まれ。東京都出身。高校時代より指導者を目指し、卒業前から母校である國學院久我山高校の指導にあたる。横河武蔵野FCの指導を経て、2007年8月にメキシコへ。メキシコ第2の都市グアダラハラで、チーバス・デ・グアダラハラやCFパチューカのサッカースクールでの監督を経験した後、現在は隣国ベリーズとの国境の町チェトゥマルにて、メキシコ3部リーグ所属のChetumal FCトップチームで指導。また、スポーツコーディネーターとして日本から来るクラブのメキシコ遠征コーディネートやメキシコ人指導者による日本でのサッカークリニックも行っている。メキシコサッカー協会公認ライセンス レベル4(最高レベル)取得。「Si se puede!」(スィ・セ・プエデ)は、スペイン語で「やればできるさ!」の意。

メキシコ

■準決勝セカンドレグ

2011.2.18


こんにちは。前回の続きです。

メキシコ3部リーグの準決勝。強豪Atlasとのアウェーでの第1戦を0-1で終えたわれわれChetumal FCは、帰りの31時間のバス移動を終え、月曜日の早朝4:30にChetumalに到着。火曜日の午後16時からトレーニングを開始しました。

水曜日には、この地域特有のスコールに見舞われ、トレーニングが中止になってしまうアクシデントもありましたが、全体的に選手の状態は非常によく、ほぼ万全といえる状態で土曜日の決戦を迎えることができました。ただ、準決勝第1戦で負傷退場した、守りの要であるキャプテンはかなりの重傷で、その試合には間に合わないことが決定。その選手抜きの、ほぼベストメンバーで試合に挑みました。

われわれのホームスタジアムは、収容人数3000人ほどの小さなスタジアム。しかし、その日は急遽、仮設の観客席まで作られ、スタジアムは超満員の中、運命の一戦が行われることになりました。僕たちが試合前のアップを行っている際も非常にいい雰囲気で、選手は否応なしにモチベーションが高まったことでしょう。

試合は、文字通りの「死闘」となりました。前半4分、8分に立て続けにゴールを決めたChetumal FCは、試合開始10分も経たないうちにトータルスコア2-1と一気に逆転に成功しました。しかし、その後Atlasに20分、41分に立て続けにゴールを奪われ、2-3とまたリードを奪われる苦しい展開に……。しかし、残り10分を切った所で、うちのエースが今日3点目となるゴールを上げ、決勝トーナメント初の延長戦にもつれ込みました。延長戦では両者チャンスを作りながらも、得点できず、PK戦での決着にもつれ込みました。

運命は残酷なものです。PK戦ではこの日3得点を上げたエースの選手がまさかの失敗。われわれは準決勝で姿を消しました。

しかしこの試合は、僕が今まで選手として、そしてコーチとして経験してきた中でも本当に印象深いものとなりました。この半年間「プロ」というカテゴリーで初めて給料をもらい、仕事をさせてもらいました。そして、そのチームがリーグ戦を首位で終えられたのは本当に自信になりましたし、「大人」の選手たちを指導することの難しさも感じました。

また、アジア人ということで、最初は「こいつに何ができる?」という目で選手にも、ファンにも見られていたのも事実ですし、スタンドから酷い野次を受けることもありました(ビールが飛んできたことも……)。
ただ、最後には「ナイスゲームだった」「来シーズンも頑張れ」「本当にいいチームだ」「Chetumal史上、一番のチームだ」とファンの方々に言葉をかけてもらえたことは、僕の仕事も少しは認められたのかなと、今は感じています。この経験を糧にして次のステップに進みたいと思います。

Chetumal FC
残念ながら準決勝で敗退した、Chetumal FC

 

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