最近のコラム

2017年7月21日
2016-17シーズンを振り返って


2016年9月12日
境界線を越えて(後編)


2016年9月5日
境界線を越えて(前編)


2016年8月3日
ユーロ2016終了(後編)


2016年8月3日
ユーロ2016終了(前編)


2016年3月8日
インタビュー:マーロン・ベントさん 後編


2016年2月25日
インタビュー:マーロン・ベントさん 前編


2015年9月15日
インタビュー:ユリア・ハースさん 後編


2015年9月15日
インタビュー:ユリア・ハースさん 前編


2015年7月29日
テクニックとは何を指すのか?


2015年5月29日
パウル・セグイン選手インタビュー(後編)


2015年5月27日
パウル・セグイン選手インタビュー(中編)


2015年5月25日
パウル・セグイン選手インタビュー(前編)


2015年4月22日
フォーメーションの組み立て方(後編)


2015年3月23日
フォーメーションの組み立て方(中編)


2015年3月10日
フォーメーションの組み立て方(前編)


2015年2月17日
システムの歴史


2015年1月9日
サッカーコートとフットサルの関係


トップコラムワールドサッカー通信局>ドイツ通信  ~Probieren wir mal!(とりあえず、一緒にやってみよう!)ユーロ2016終了(前編)

Column コラム

海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
鈴木 達朗
ドイツ

ドイツ通信
~Probieren wir mal!~
(とりあえず、一緒にやってみよう!)

鈴木 達朗
宮城県出身。中学生からサッカーを始め、大学1年まで競技を続ける。サッカークラブも無い町で、一人でストライカーなどの雑誌を読んでは友人に薦め、「サッカーマニア」と呼ばれる少年時代を過ごす。中学では、クラブチームに所属。小学校で全国大会に出た選手たちを目の当たりにして、早々に挫折。頭を切り替えて、選手時代からコーチの目線で過ごす。学者になるつもりで渡った先のベルリンで、たまたま試合に誘われたクラブから、コーチになることを頼まれて、指導者になる。二足のわらじで大学も卒業し、現在に至る。タイトルは練習中に発する自分の口癖から取ったもの。
Webサイト:http://www.tatsurosuzuki.com/

ドイツ

■ユーロ2016終了(前編)

2016.08.03

みなさん、セアヴス(南ドイツで「ハロー」の意味)! ユーロ2016が終わりました。みなさんは試合を見ましたか?僕はフットサルチームを一緒に運営している友人たちとクラブハウスで見てました。決勝の後はポルトガル人の友人たちと明け方まで大騒ぎしすぎて、近所の人から「警察呼ぶぞ」と恫喝(どうかつ)まがいの注意をされてしまいました。30過ぎて恥ずかしいですね。

みなさんには気に入ったチームがありましたか? 個人的には、ポルトガル代表とイタリア代表が面白かったです。それに加えて、フランス代表は基本的なことをレベルの高い選手がきっちりやれば強いな、という印象を持ちました。90年代イタリアのユベントスでボランチとして活躍したデシャン監督らしいチームだったと思います。

img_01
(写真はイングランド対ウェールズの試合経過を伝えるハンブルクの地下鉄のホーム。筆者撮影)

ポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督は、2014年のブラジルワールドカップでギリシャ代表を率いてグループリーグを突破した監督です。間違いなく日本代表のほうが戦力としては揃っていたチームでしたが、しぶとく耐え続けたギリシャ代表が勝ち残りました。今回のユーロでも、スーパースターのC.ロナウドやレアル・マドリードのセンターバックであるぺぺを擁しながら、しぶとく勝ち残り、見事に栄冠を勝ち取りました。選手たちにもやりたいスタイルや好きなプレーがあったりするものですが、与えられた任務をきっちりと遂行することに集中するチームの強さを感じました。「本当に強いチームというのは、夢を見るのではなく、できることをするものだ」というイビチャ・オシム氏の言葉がそのまま当てはまる大会でした。

サントス監督は決勝前に「決勝進出に値しないチームでは?」という意地悪な質問に答えて、「試合の後に、あなたが今言ったことをもう一度聞きたいですね。『我々は勝ちはしたものの、優勝には値しないチームだった』と。そうなれば素晴らしい。私はとても幸せな気持ちで家に帰れるでしょう」と言い切ってしまう胆力には驚かされるばかりです。そうして迎えた決勝では、エースのロナウドが怪我で途中交代という非常事態があったものの、宣言通りマッチプランに沿った勝利を挙げました。

このチームを見ていて感心したのは、守備ブロックを崩された後のリカバリーの速さです。大抵の場合、守備の練習は守備ブロックが壊れないように練習するものですが、フェルナンド・サントス監督は守備ブロックは崩れるという前提のプレーモデルを基にトレーニングをしているのではないか、と感じました。

とはいえ、個人的に今大会で最も印象に残ったのはイタリア代表でした。次回はその理由をお伝えしたいと思います。

img_02
(古本屋で偶然見つけたイタリア人の伝説的監督、トラパットーニ監督の著書『サッカーの戦術におけるコンセプトの構築とその発展』)

それでは、ビス・バルト(「またすぐ会おう)の意味)!

次のコラム←

ワールドサッカー通信局トップへ →前のコラム

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク