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鈴木 達朗
ドイツ

ドイツ通信
~Probieren wir mal!~
(とりあえず、一緒にやってみよう!)

鈴木 達朗
宮城県出身。中学生からサッカーを始め、大学1年まで競技を続ける。サッカークラブも無い町で、一人でストライカーなどの雑誌を読んでは友人に薦め、「サッカーマニア」と呼ばれる少年時代を過ごす。中学では、クラブチームに所属。小学校で全国大会に出た選手たちを目の当たりにして、早々に挫折。頭を切り替えて、選手時代からコーチの目線で過ごす。学者になるつもりで渡った先のベルリンで、たまたま試合に誘われたクラブから、コーチになることを頼まれて、指導者になる。二足のわらじで大学も卒業し、現在に至る。タイトルは練習中に発する自分の口癖から取ったもの。
Webサイト:http://www.tatsurosuzuki.com/

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■サッカーコートとフットサルの関係

2015.01.09

みなさん。フローエス・ノイエス(Frohes Neues:明けましておめでとうございます)!前回は、トレーニングの効果を上げるために、実際の試合で使うエリアでトレーニングをすることについて書きました。今回は、そこから、サッカーとフットサルの相関関係を見ていくことにしましょう。

まずは、単純に、コートと人数を見ていきましょう。サッカーがおおよそ縦105メートル、横68メートルのコートの中で11対11をプレーし、フットサルは、縦が約40メートル、横が約22メートルで、その中で5対5でプレーします。およそ8分の1の面積の中で、半分の人数でプレーするので、フットサルにはあまりスペースが無いように思われます。フットサルではスピードとテクニックが求められる、と言われるのもそのためです。

しかし、考えてみてください。サッカーにはオフサイドがあります。つまり、じぶんたちで、フィールドの大きさを決めることが出来ます。例えば、前回書いたようにシュミット監督が率いるレバークーゼンは、コートの4分の1でサッカーをしようとします。そうすると、フットサルコート2つ分の面積でGKを除くとすると、10対10となり、なおかつサッカーボールは弾むので、そのなかでパスをつなごうとすると、フットサルよりもはるかに難易度が大きくなります。これは極端な例ですが、なんとなくサッカーというのは、自分たちでプレーできるスペースを大きくしたり小さくしたりするスポーツなのだ、というのを理解できると思います。

さて、ここでフットサルコートのグリッドでサッカーコートを区切ってみましょう。わかかりやすくするために、FIFAの公式で認められている範囲内での少し大きめのサッカーコート、小さめのフットサルコートを設定するとなると、おおよそ次のようになります。

img_01
図1.サッカーのフィールド内のフットサルコートのグリッド。

このようにしてみると、サッカーのフィールドの中に、フットサルコートが9面弱あることがわかります。極端なことをいうと、フットサルは、常にファイナルサードの中央でオフサイドなしの4対4をやっているようなものです。その意味で、個人的には、フットサルはジュニア年代において、とりわけ局面打開や限られたスペースでのパスコースを作るためのトレーニングに適していると思います。

次に、僕が監督を務めている成人フットサルチームのウオーミングアップの1例を紹介しましょう。GK付きの4対4+4人のフリーマンです。図では次のようになります。

img_02
図2.GK付きの4(赤)対4(青)+4フリーマン(白)。

人数が増えるぶん、スペースは狭くなりますが、両サイドにフリーマンがおり、中にもパスコースが増えるため、シンプルにボールを運んでシュートまで持っていくのが狙いです。1セット毎に、フリータッチ、2タッチ、ダイレクトとタッチの制限数を減らしていくことで、体への負荷をあまり上げずに、認知と判断の頭への負荷を上げていきます。このトレーニングは、ジュニア年代のサッカー選手たちにも有効だと思います。ここで、7人制のフィールドを赤いラインでマーキングしてみましょう。

img_03
図3.図2のトレーニングと7人制コート(赤いライン)の関係。

この図を見ると、中盤で数的優位を使って相手を押しこむこと、一度押し込んだ相手をいかに崩していくか、というトレーニングになることがわかると思います。サッカーの中に、フットサルが「入れ子構造」になっていることがわかりますね。このように見ていくと、フットサルのトレーニングをすることがサッカーのトレーニングにつながり、サッカーのトレーニングがフットサルのトレーニングにつながるという、相互作用がわかると思います。

その意味で、フットサルとサッカー(とりわけミドルサードとファイナルサードの局面打開において)は、切っても切れない関係にあると思います。みなさんの、トレーニングプランの参考にしていただければ嬉しいです。

それでは、チャオチャオ!

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