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杉﨑 達哉
ドイツ

ドイツ通信
~Fussball ist sehr einfach, aber das Schwierigste, was es gibt, ist einfacher Fussball.~
(サッカーは簡単だ。しかし最も難しいのは簡単にプレーすることだ)

杉﨑 達哉
神奈川県出身。大学卒業後、2006年にドイツのケルン体育大学入学。同時に指導者としての勉強を始めこれまでU-11からU-23すべてのカテゴリーで指導経験を持つ。また2016/2017シーズンにはU-15レギオナルリーガ(ブンデスリーガ相当)で日本人初の監督としてチームを率いる。また同シーズンにフットサル全国大会でクラブ史上初優勝に導く。2016年にドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA A)取得。

ドイツ

Aライセンスの講習内容について

2018.12.26

前回はドイツにおける指導者ライセンス取得のためのプロセスを紹介しましたが、今回はAライセンスの講習内容について私自身の経験を含め紹介したと思います。

私がAライセンスを取得したのは2016年4月であり、今とは若干内容が異なる場合もあります。あくまでも当時の講習内容とご理解いただければと思います。

まずAライセンスの講習は年に約8回開催されます。オンラインで登録を済ませることになりますが、発表されてから数日ですべての日程が埋まってしまうくらいの競争率の高さなのです。そのため、ライセンス申込時には常にインターネットで情報をチェックしていました。
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無事に登録が済まされると、ドイツサッカー協会(DFB)から日時・場所・持ち物などが書かれた手紙が送られてきます。またそこには同じ講習に参加する参加者名簿も送られてきます。私のときは24名の参加者がいました。

講習期間は月曜日から金曜日までのセットが2回、その後3日間のテストが行われます。私が参加した講習はケルン郊外で行われたものだったので、金曜日の講習後には一度自宅に戻りましたが、遠方からの参加者はそのまま宿舎に泊まっている人も多くいました。

講習場所に到着するとまずはチェックインを済ませ、ホールに移動し参加者全員が集まり、それぞれの自己紹介から始まります。その後は講師が参加者を4つのグループに分けます。そしてグループごとに指導実践とプレゼンテーションのテーマを渡され、それぞれ発表するという形式で進みました。私の場合は1グループ6人の全4グループで、プレゼンと指導はグループ6人で考えますが、発表はグループをさらに2つに分けた3人で行いました。

講習は午前にプレゼンと実技、昼食をはさみ午後もプレゼンと実技というのが基本的な流れです。夕食後はグループごとに集まってテーマの準備などをするので、あっという間に一日は過ぎてしまいます。

2週目も1週目と同じグループで課題をもらうのですが、内容はさらに細かくなります。私のグループのテーマは、プレゼンが「CKにおける守備側の守り方」と「相手が4-4-2の場合、前線からのプレスと中盤でのプレスの方法」というものでした。そして指導実践のテーマは「相手がフラットな4-4-2の際の自軍の中盤におけるプレスの仕方」という内容でした。

なお指導実践は参加者がトレーニングを進行させるわけですが、その際、ビデオで一挙手一投足を撮影され、終わったあとに全員で映像を見て講師の方から話し方や練習の立ち位置など細かいアドバイスをもらいます。

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指導者講習1週目のカリキュラム
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指導者講習2週目のカリキュラム

このように2週間みっちり講習を受けたあとは試験が待っています。流れとしてはまずは筆記試験、その後2グループに分かれ指導実践、口頭、実技が2日間にわたって行われます。

筆記試験は講習で学んだ内容が主に問われます。口頭は2種類あります。1つ目は試合のある1シーンを見て、その場面について講師からの質問に答えるという形式です。2つ目は指導実践のあとに行われるもので、作戦盤を使って実際に行った練習をもう一度講師に説明し質問に答えるというものです。そして最後は参加者が2チームに分かれ、ドイツ代表のユニフォームを着て11対11を行います。

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フランク・バウマン(下段1列目右端)やパトリック・ヘルメス(下段2列目左から2人目)
とも一緒にプレーをしました

すべての日程が終了後には講師陣からの総評があり、合否の発表が行われます。残念ながら2人の参加者が不合格となってしまいましたが、それ以外は無事にAライセンスを手に入れることができました。なお、不合格となった人も講習を受けることなく、もう一度テストを受けるチャンスがあります。

私が参加した講習には大迫勇也選手が所属するブレーメンでマネージャーを務めるフランク・バウマンや、ケルンやレバークーゼンで活躍した元ドイツ代表FWパトリック・ヘルメスなど、ブンデスリーガで活躍した選手も参加しており、多くの刺激を受けました。

以上、私が体験したAライセンスの講習でした。

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