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中田 貴央
オランダ

オランダ通信
~De weg naar voetbal
specifiek fysiotherapeut~
(サッカーに特化したフィジオセラピストへの道)

中田 貴央
1989年10月5日生まれ。東京都出身。
2012年3月に昭和大学保健医療学部理学療法学科を卒業後、「サッカーに特化したフィジオセラピスト(理学療法士)」になるためにすぐに渡蘭。オランダのフィジオセラピストへの資格の書き換えに向けてThim Hogeschool voor Fysiotherapieで勉強中。2013/14シーズンより、オランダアマチュアリーグ2部のVSV Vreeswijk U-18にフィジオセラピストとして帯同しています。オランダのトップコーチとしても知られているレイモンド・フェルハイエン氏が提唱した「サッカーのピリオダイゼーション理論」にも興味を持って勉強しています。
NSCA-CPT(National strength and conditioning association公認 パーソナルトレーナー)

オランダ

■2014‐2015シーズン FC Den Bosch(FCデン・ボッシュ)

2015.05.25

6月末からプレシーズンが始まり、8月中旬からの約9カ月間に渡って、オランダ2部リーグを戦ってきましたが、結果は20チーム中16位という残念な結果に終わりました。
シーズン途中の監督解任、チームの連敗など苦しい状況ではあったわけですが、メディカルスタッフとしては動じることなく、ひたすらベストを尽くすことに意識を集中させていました。

今シーズンは、フィジオセラピスト(理学療法士)として以下のような役割を任せてもらうことができました。
1. 選手の治療
2. 別メニューでのリハビリトレーニング(ジム・ピッチ上)
3. チームトレーニング合流までのプランニングの作成
4. 再受傷防止プログラムの作成
5. 公式戦プレー時間の判断(プレー可否の判断も含む)
6. 監督・コーチとの情報共有
7. 試合中にベンチ入りしてサポート

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ホーム・アウェイゲームには常に帯同して試合中にケガが起こった場合には、その場でプレーの可否を判断してスクリーニング・応急処置を行います。

もちろんクラブ内ではすべてオランダ語でコミュニケーションを取っています。毎日トレーニング前・トレーニング後に1回ずつ監督・コーチとケガをしている選手のチームトレーニング合流について、公式戦のプレー時間について話し合います。

治療についてはトレーニング前後にケアをしてほしいという選手も多いので、選手に合わせて治療を行います。同い年で世代別オランダ代表、FC Utrecht(ユトレヒト)、VVV Venlo(フェンロ)では吉田麻也選手、カレン・ロバート選手、大津祐樹選手とのプレー経験のあるバリー・マグワイアは、トレーニングの2時間前にクラブに来て、“タカ、今日もよろしくな”と言って治療台に横になり、ストレッチとモビライゼーションを含めたケアをトレーニング前と後に欠かさず受けに来ていました。

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彼をサポートしていて印象に残っていることは、小さな違和感を感じとって、しっかりと説明できることです。プレー中に“痛み”が出ている状態は体から警告が出されている状態であり、気づいたときには慢性化してしまっているために治療に時間がかかることもあります。痛みが出る前の違和感をしっかりとメディカルスタッフに説明して治療していくことで、防げるケガも多く存在します。特に週6日ペースでトレーニング/リーグ戦が組まれるプロ選手においては、強度の高いトレーニングによって疲労が重なり、筋肉系のケガが起こる可能性は高くなります。

FC Den Boschではクラブの経済的な理由から毎日10~12選手の治療に入るために実現は難しいですが、1人のフィジオセラピストが5~6人の選手を集中的にケアして、毎日1時間半ほどの治療時間が取れるようになれば、より良いコンディションでリーグ戦を戦うことができるのにと悔しい思いをすることもあります。実際に他の選手より早くクラブに来て、ケアを受けていたバリー・マグワイアはリーグ戦ほぼ全試合に出場しました。

来シーズンについては、クラブの社長には続投ということで話をもらうことができたので、今シーズンの改善点を生かしてより良いメディカルサポートを実現したいです。
こちらのオランダ通信でもFC Den Boschでの経験を中心にメディカルスタッフの立場から感じたことを中心に書かせていただきます。

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