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中田 貴央
オランダ

オランダ通信
~De weg naar voetbal
specifiek fysiotherapeut~
(サッカーに特化したフィジオセラピストへの道)

中田 貴央
1989年10月5日生まれ。東京都出身。
2012年3月に昭和大学保健医療学部理学療法学科を卒業後、「サッカーに特化したフィジオセラピスト(理学療法士)」になるためにすぐに渡蘭。オランダのフィジオセラピストへの資格の書き換えに向けてThim Hogeschool voor Fysiotherapieで勉強中。2013/14シーズンより、オランダアマチュアリーグ2部のVSV Vreeswijk U-18にフィジオセラピストとして帯同しています。オランダのトップコーチとしても知られているレイモンド・フェルハイエン氏が提唱した「サッカーのピリオダイゼーション理論」にも興味を持って勉強しています。
NSCA-CPT(National strength and conditioning association公認 パーソナルトレーナー)

オランダ

■手術適応

2014.12.15

今回は、実際にチームで起こった足首の手術に至る経過について書きたいと思います。
9月29日に、アウェイでの試合で後半途中に右ウイングの選手がピッチに倒れこみました。受傷直後は立ちあがることもできず、すぐに交代。そして担架で更衣室に運ばれました。
足首のケガのためにすぐに骨折の有無を判断するためにOttawa Enkel Rules(第5回「足首の骨折?」を参照)でスクリーニングを行い陰性、氷水をバケツで用意してアイシングをして固定用のサポーターを巻き応急処置をしました。

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後日のMRIで発覚したのは、前脛腓靭帯断裂/前距腓靭帯損傷/長趾伸筋損傷でした。プロトコールでは、前脛腓靭帯断裂は足関節捻挫の3~5パーセントの割合で起こり、術後のリハビリ12週が経過した時点で大幅な改善がみられない場合は、手術の適応となるとされています。

チームでのミーティングの際に、術後9週目となる週に関節鏡で靭帯の状態を確認し、手術の検討をするという内容の話し合いを行ったところ、監督は「どうしてそんなに時間がかかるんだ、もっと早い段階で判断できなかったのか?」と責任の追及と十分な説明を求められました。

手術までの流れについては、自分も経験があまりなかったので受傷直後に十分な説明をすることができませんでしたが、もし回復するはずの足関節を受傷3週間で手術していたら選手に約3カ月の離脱と手術の負担を強いることになることは簡単に想像できます。

必ずしも整形外科医の定期的な介入を予算の関係で組めないチームにおいては、フィジオセラピストが監督・クラブの社長に受傷後の経過を十分に説明して納得してもらう必要があります。

11月2日に右足首を負傷した川崎フロンターレの中村憲剛選手の手術が12月4日に行われました。手術したのは既往歴のある左足首、どういう経過でそのような判断になったのかわかりませんが、手術の適応の判断というのはとても難しいものです。1つ先の試合に勝つために復帰を急ぎたい気持ちもよくわかりますが、慎重に判断してより良い状態で復帰できるようにプランを立てる必要があるかと思います。

自分もまだまだ勉強中ですが、サッカーの現場にそのような判断も含めてドクター・テクニカルスタッフと十分なコミュニケーションが取れるようになればといいですね。

今回は、1,2,3と簡単にはいかない受傷後の手術適応とテクニカルスタッフとのコミュニケーションについてでした。

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