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西村 亮太
メキシコ

メキシコ通信
~Querer es Poder~
(意志あるところに道は拓ける)

西村 亮太
大阪府出身。筑波大学大学院にてコーチング学を修了し、2010年8月にメキシコへ。
Cruz Azulでの研修後、CFPachucaの支部にてU-16監督を務める。その後Cruz Azulに選抜スクールのU-12監督、U17,U20にキーパーコーチ兼アシスタントコーチとして在籍。2014-15シーズンより同国のSantos LagunaにU17,20アシスタントコーチ兼分析担当として移籍し、15-16シーズンより同クラブ保有のメキシコ3部所属チームSantos Laguna Premierの第2監督となる。メキシコサッカー協会公認ライセンス-レベル4(日本でいうS級)を2013年12月に取得。

メキシコ

■2015-16シーズンの展望

2015.07.06

みなさんこんにちは!Hola! Cómo estás!?(オラ!コモ エスタス?『やあ!調子はどう?』)
前回ではメキシコサッカー協会によって今シーズンから行われる構造改革について書きましたが、今回はその中の『1部所属チームのSegunda Division Premier(3部に値する)参加チーム保有の義務化』について、掘り下げてみたいと思います。
というのも、僕自身がその新しいチームに第2監督として参加することが決まったからです。

まずテーマを掘り下げる前に、昨シーズンSantos Laguna(SL)の育成で問題視されたことを見てみましょう。

それは『U20チームにおける選手の飽和』です。
メキシコのU20では18、19、20歳、オーバーエイジとして20歳以上の選手が4人までプレーします。トップ所属の選手がプレー時間と試合勘の確保のためにオーバーエイジとして参加することが多く、U20の将来有望な選手も彼らとポジションが重なってしまうと出場機会が限られていました。オーバーエイジに加え19、20歳の選手たちが立ちはだかる中、U17からU20に昇格したばかりの優秀な選手たちがプレー時間を確保することが難しい状況となっていました。
そんな中、SLは昨シーズンまでU20でプレーしていた選手たちでこの3部リーグを戦うことにしました。目的は次の3つです。

1).出場機会の増加
2).内部競争の活性化
3).育成における成熟プロセスの加速

1).出場機会の増加
U20にオーバーエイジ枠として所属していた21歳の選手、19、20歳の選手たちで3部リーグに参戦することで、U20で起きていた選手の飽和状態が解消されます。3部リーグでは21、20、19歳の選手がプレーし、U20ではU17の突出した選手、18、19歳+トップから参加する選手がプレーします。

2).内部競争の活性化
U20における選手の飽和が解消され、各選手の出場機会が増えることで、トップ出場を目指すクラブ内での競争が活性化されます。協会での選手登録がU20、3部、トップと共通のものとなっていて、その3つのチーム間での選手の移動が特別な手続きなく行えます。ゆえにU20や3部で活躍している選手がいれば、突然週末にトップチームでのチャンスをつかむなんてことも起こり得ます。

3).育成における成熟プロセスの加速
メキシコ3部リーグでは、24歳以下、25歳の選手が3人までオーバーエイジとしてプレーが認められており、外国人枠も2つあります。3部に所属するほとんどのチームが昇格を目的として年齢制限ぎりぎりの成熟した選手たち、経済的基盤がしっかりしているチームは外国人枠も活用します。U20ではトップチームから降りてきた選手と対戦することも予想されます。
そんな3部リーグやU20という厳しいリーグに通常よりも年齢が下の選手たちで参戦することで、様々なメリットが予想されます。身体能力、経験値で相手が上回る中、勝つためにどのような術を持って戦うのかという中で、選手たちは考えながらプレーすることが常に要求されます。それができない選手は取り残されていき、それができる選手はサッカー選手として成熟するために大きなステップとなることが予想されます。

メキシコサッカーにおいて、“結果”は評価するにあたって非常に重要視されます。
そんな“結果”を出すために、どんなカテゴリーにおいても多くのクラブが年齢制限ぎりぎりの選手たちでリーグ戦を戦うことが多い中、今回SLはクラブとして『若い選手たちの将来にかける』という決断をしました。「年齢がカテゴリーよりも下の選手たちで参加しているから」という理由で結果が出なくても許されるという訳ではもちろんありません。クラブの哲学としてU13からトップまで『見ていて感動するサッカーをして勝つ』『勝利と育成を両立する』ということがあります。
そんな中で選手の指導に直接関われること、メキシコ3部リーグという経験したことのないカテゴリーに参戦できるということで、今からわくわくしています!

それではNos vemos!!(ノス ベモス 『またね!』)

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