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Simulador シミュレーター①


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色②


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西村 亮太
メキシコ

メキシコ通信
~Querer es Poder~
(意志あるところに道は拓ける)

西村 亮太
大阪府出身。筑波大学大学院にてコーチング学を修了し、2010年8月にメキシコへ。
Cruz Azulでの研修後、CFPachucaの支部にてU-16監督を務める。その後Cruz Azulに選抜スクールのU-12監督、U17,U20にキーパーコーチ兼アシスタントコーチとして在籍。2014-15シーズンより同国のSantos LagunaにU17,20アシスタントコーチ兼分析担当として移籍し、15-16シーズンより同クラブ保有のメキシコ3部所属チームSantos Laguna Premierの第2監督となる。メキシコサッカー協会公認ライセンス-レベル4(日本でいうS級)を2013年12月に取得。

メキシコ

■色

2013.10.11

みなさんこんにちは。
はじめに、メキシコ通信の更新が長く滞ってしまったことを深くお詫び申し上げます。
メキシコサッカーについての情報を楽しみにしている、または必要としている方々にご迷惑とご心配をおかけしてしまいました。申し訳ありませんでした。

再び定期的にしっかりと情報発信していけるよう、気を新たに頑張ります。

さて、久しぶりの更新となる今回は、メキシコサッカー界における外国人指導者の介入に関して書きたいと思います。

2013年10月現在、メキシコサッカーにおける外国人監督の割合は1部リーグ18チーム中8チームとなっています。内訳はアルゼンチン人が3人、ウルグアイ人が2人、パラグアイ人1人、ブラジル1人、ポルトガル1人となっています。2部に目を向けてみると、15チーム中の4チームを外国人監督が率いていますが、アルゼンチン、ブラジル、ペルー、スペインの4カ国となっています。

これらから見て取れるように、メキシコサッカー界においてヨーロッパの国々の監督を連れてくるというのは非常に珍しいです。現在は1部のサントスというチームの監督がポルトガル人、2部のテコスというチームがスペイン人監督と契約しているのみとなっています。

過去には、2005年に現在グアルディオラの師と呼ばれているファン・マヌエル・リージョ氏が、当時1部のドラードス(現在は2部)というチームを、2008年にエリクソン氏がメキシコ代表監督に、また直接現場に立ったわけではありませんが2012年にはクライフ氏がチーバスというクラブの強化アドバイザーに就任しました。

しかし、この3人とも実績、能力ともに申し分のない人物ながら、メキシコサッカーでは結果を残せませんでした。エリクソン氏は7試合で1勝しかできずに、リージョ氏とクライフ氏は共に1年未満でメキシコを去っています。

しかし、僕が実際にメキシコサッカー界に身を置いていて感じるのは、ヨーロッパのサッカーに対するかなりのリスペクトと、南米のサッカーに対する過小評価ともとれるような印象を彼らが持っていることです。ここに僕が実際に現場で感じるモノと、実際の数字との間に矛盾が生じます。

以前、メキシコサッカー界で1部2部リーグ合わせて30年もの間トップの監督を続けているメキシコ人監督に、こんなことをいわれた経験があります。

「リョータ、メキシコではあらゆる場面において一般的に外国人であることがメリットになりやすい。しかし、サッカー界に限ってはそれがヨーロッパか南米の場合だ。しかも、メキシコにはさまざまな独特の“習わし”がいいものも悪いものも根強く残っている。もしこれから先リョータがメキシコで監督としてトップレベルを目指したいのであれば、まずは国籍による偏見から来る多くの困難を乗り越えていかなければならない。さらにはメキシコの“習わし”ともうまく付き合っていく必要もあるだろう。それらを踏まえたうえで、自分の“色”を発揮していかないといけないぞ」

先日読んだ雑誌で、リージョ氏はこんなことをいっていました。「新しいチームにいって、すぐに自分の色を出したがる監督は多い。しかしそれは間違っている。クラブにはその国の、独自のサッカーや伝統があるんだ」。ドラードスの監督に就任した際も選手たちに「君たちがスペイン風に合わせる必要はない。私がメキシコに合わせる」との発言をしたそうです。それにも関わらず、期待されていた結果を残せずに半年でチームを去っているという事実が、メキシコに“合わせる”ことの難しさを物語っているのかもしれません。

エリクソン氏に関する話をメキシコ人から耳にするときは、「彼はメキシコという国を最後まで理解できなかったのが最大の原因だ」といった類の話が必ずされます。クライフ氏も解任された際に、チーバスの重鎮たちとの相互理解がなかったという話がされていました。

現場レベルで、1部のサントスというチームで監督を務めるポルトガル人であるペドロ・カイシーニャ氏、2部のテコスというチームで約1カ月前から監督を務めるフランシスコ・アジェスタラン氏の両氏が今後どのような結果をメキシコサッカーにて残して行くのかを注目しつつ、次回以降は

・地理的条件
・クラブ運営の仕方
・フィジカルトレーニングに対する考え方
・メキシコ人の性格

の4点から、先にも述べた僕が感じている矛盾(ヨーロッパに対するリスペクトと指導者の数)を検証しつつ、メキシコサッカー界における外国人指導者の立ち位置と、現在2014年のワールドカップ予選にて大苦戦しているメキシコサッカーの今後を考察していきたいと思います。

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ペドロ・カイシーニャ氏
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