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平安山 良太
ブラジル

ブラジル通信
~Futebol arte“王国にGingaを探す旅”~

平安山 良太小学生よりサッカーを初めるが、ケガにより早期挫折。若くして指導者の道へ。日本で町クラブ、部活、Jクラブで幼稚園~大学生まで幅広く指導者として関わり学んだ後、海外へ。東南アジアのプロクラブや代表チームで研修の後、ブラジル1部リーグのAtlético Paranaenseでアシスタントコーチを務めた。2014年5月からはクラブワールドカップでも優勝したSC Corinthiansでアシスタントコーチを務めるかたわら、日本に向けて情報発信を始める。2015年10月からはAvai FC、2016年前半はJ3のFC琉球通訳、後半からはコリンチャンス育成部に復帰。ペルーやアルゼンチンなどにも顔を出す。
twitter:@HenzanRyota
mail:ryota_henzan@yahoo.co.jp

ブラジル

■ダニエウ・アウベスを育てたECバイーアの育成

2017.10.24

Boa tarde !!(こんにちは)

ブラジル1部・ECバイーアに合流してからもうチームにも溶け込み、すっかり慣れました。

チーム公式SNSでも紹介され、日本人顔などいない地域ですから、スタジアムに行くとたまに声をかけられます(笑)。

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さて、ここECバイーアが本拠を構えるサルバドールですが、サンパウロから見るとまるでブラジルではないような、独特の雰囲気があります。

サンパウロとは人種、踊り、食べ物、建物の雰囲気まで、外国のように全然違います。

アフリカの影響が強い街と言えます。

サンパウロにいたころに聞いていた話でも、サルバドールを含む北東部は身体能力に優れた選手が多いというものでした。

ただし資金力に関しては、やはり経済都市のサンパウロなどに劣るクラブが多いです。

それでも、実際にECバイーアに来てみた印象は、また違ったものがあります。

実際のECバイーアはスタッフが多く、通常の指導者や用具係だけに限らず、分析スタッフ、栄養士、料理人、社会心理士、臨床心理士、家族心理士、教養担当などがいました。

また、チーム練習も身体能力に頼るだけではなく、技術、戦術、インテリジェンスを鍛える練習を行っています。

テクノロジーや理論を取り入れた練習は、従来のブラジルというイメージとは少し離れたものになります。

近代的ではないとされている北東部ですが、プロクラブはやはり少し違ってきますね。もちろん近代的だからそれだけで良いという意味ではなく、クラブから一歩外に出た道ではストリートサッカーが毎日行われていて、子どもたちが将来のプロクラブ入りを夢見ています。

多様的な育成が、現代ブラジルサッカーの特徴なのだとヒシヒシと感じます。

また、ECバイーアでは先ほども述べたように、臨床心理士、社会心理士、家族心理士と、3種類の心理士がいます。

これだけ心理士を細分化して採用しているのは珍しい体制ではないでしょうか。

大まかな役割で言うと、臨床心理士は選手の自信のサポート、家族心理士はその名のとおり家族の問題についてサポート、そして社会心理士は社会的サポートです。

臨床心理士だと、選手が自信を持ち、ドンドン挑戦して成長いくためにどうするかを考えます。調子に乗ることや過信とはまた別です。

家族心理士だと、各家庭で違った問題があり、貧困の多いブラジル特有の問題を解決するためにも重要となっています。虐待なども解決に動きます。

社会心理士は、選手同士の関係改善、チームワークを発揮するにはどうすべきか、またインタビューなど公の場での立ち振る舞いなどを伝えます。

教養担当は役職名をどう伝えたら良いのか迷いましたが、主に勉強面でのサポートを行います。ブラジルは学校が半日しかないのですが、ECバイーアというサッカークラブ内でも勉強を教えることで、一般教養の強化につながります。

ECバイーアはブラジル代表SBのダニエウ・アウベス選手を育成したクラブ。彼がバルセロナ時代にスペインの他チームのファンからバナナを投げられ人種差別をされても動じずにプレーしたことや、インタビューの受け応えの紳士的態度は、本人はもちろん、ECバイーア育成部の努力の賜物でもあります。

実際に今のECバイーアの下部組織の子たちを見ても、他のクラブの子たちに比べて言葉づかいも丁寧です。悪い言葉はあまり使いません。

ECバイーアの指導者陣でも、日本の教育はどうなっているのか質問されたりします。その勉強熱心な姿にむしろ勉強させられます。

日本はブラジルよりも学校教育の進んだ国ですが、いずれ私がJリーグに復帰するときには、サッカークラブ内での教育もまた進めていきたいなと感じました。

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筋トレルーム。これで半分くらい
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浦和レッズのミニタオルをプレゼント
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1998年にジュビロ磐田、2006年に東京ヴェルディでプレーしたデジマールさん。
現在はECバイーアの下部組織で指導者をしています
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名前入りシャツも作ってもらいました

 

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