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平安山 良太
ブラジル

ブラジル通信
~Futebol arte“王国にGingaを探す旅”~

平安山 良太小学生よりサッカーを初めるが、ケガにより早期挫折。若くして指導者の道へ。日本で町クラブ、部活、Jクラブで幼稚園~大学生まで幅広く指導者として関わり学んだ後、海外へ。東南アジアのプロクラブや代表チームで研修の後、ブラジル1部リーグのAtlético Paranaenseでアシスタントコーチを務めた。2014年5月からはクラブワールドカップでも優勝したSC Corinthiansでアシスタントコーチを務めるかたわら、日本に向けて情報発信を始める。2015年10月からはAvai FC、2016年前半はJ3のFC琉球通訳、後半からはコリンチャンス育成部に復帰。ペルーやアルゼンチンなどにも顔を出す。
twitter:@HenzanRyota
mail:ryota_henzan@yahoo.co.jp

ブラジル

■街にサッカー文化を!選手にモチベーションを!クラブ公式ソングの大切さ

2017.03.10

Vai Corinthians!!(頑張れコリンチャンス)

ブラジル通信、今日はクラブの公式ソングについて書きたいと思います。

日本のJリーグだと"クラブが公式として曲を持ち、しかもそれがサポーターの間で定番でもある"という状態はまだまだ少ないのかなという印象ですが、いかがでしょうか?

ブラジルではクラブが公式ソングを持っている場合が多く、以前お世話になったアルゼンチンやペルーなどでもそうでした。
当然、我らがコリンチャンスも持っています。
(Hino do Corinthiansでyoutubeで検索)

筆者はヨーロッパには旅行程度の滞在しかしたことがありませんが、バルセロナなどヨーロッパのクラブにも公式ソングが存在します。

日本だとサポーターが作ったチャントが歌われる場合が多く、もちろんその良さもあるのですが、公式ソングと両立できるものでもあるので、今回はその両方の良さと違い、使い方を参考として置いておきます。

①文化になる
公式ソングの良さの1つとして、サッカー文化度への貢献があります。

"それがそのクラブの公式ソング"と認知され、スタジアムでも公式ショップでもサポーターの間でも、いろいろな場面で使われます。

曲の良いところは"ながら聞き"ができることで、特に本人が自発的に曲を聞こうとしなくても、何かのBGMとして意図せず自然に聞いていたものが耳に残り、それが積み重なることでクラブに愛着を持ってくれていると感じることがあります。

まだサッカーがそこまで好きではない新規層にも親しみを持ってもらいやすいのです。

当然クラブが好きな人にとっては勝利の後に歌う1つの定番にもなります。

ただ逆にJリーグのサポーターの良いところは、新しいチャントや面白いチャントをよく考えていることで、自分たちで考えたからこその面白さもまたあるのかなと思いますので、両立という形で共存できないかな、と考えています。

昨年あった松本山雅とセレッソ大阪の「たこ焼きより蕎麦」「蕎麦よりたこ焼き」のチャント合戦は微笑ましく、笑わせていただきました。

南米だとサッカー文化が根付いているからという面もありますが、相手との掛け合いのチャントはもう少し殺気だったものが多く、Jリーグのこういった文化は僕は1つ違った面白さだと感じています。

②モチベーションが上がる
ブラジルのコリンチャンス育成部では試合前のロッカーで、ペルーのアリアンサ・リマ育成部では練習前でもクラブの公式ソングを歌ってモチベーションを上げます。

育成部の子どもたちのクラブ愛も深まりますし、それに伴ってこのクラブの一員としての誇り、勝ちたいという気持ちが非常に高まります。

実際にやっている筆者としては、日本でよくある「絶対勝つぞ!オー!」よりも集中力が上がるのが本音です。

Jクラブの下部組織などで採用したらなかなか効果があるのではないかというのが筆者の考えです。

実際にクラブ公式ソングを作って浸透させようとすると作曲家への依頼なりお金も多少かかります。

今後ずっと使うとするとそうそう変えられないので、エンブレム並に情熱をかけ、そして責任やプレッシャーもあると思います。

それを踏まえた上でも筆者としては良いのかなと思いますが、検討してみた上で違うと思えばそれは尊重します。

みなさんの意見はいかがでしょうか?
@HenzanRyota にあなたの意見を送って下さい。

よろしくお願いします^_^

 

PS.

img

コリンチャンスはパウメイラスとの伝統のダービーが今年で100周年!
このダービーは南米でも最大級のものの1つで、ブラジルのメディアでも特集が組まれ、注目度が大きい試合でした。

試合はコリンチャンスが誤審により1人少ないながらも1-0で勝利!
ゴールを決めたのはコリンチャンス育成部出身、マンチェスター・Cやブラジル代表でも活躍したジョー選手。

この試合では前半終了間際に審判も認める誤審で、ファールを犯したマイコン選手に出すはずだったイエローカードを人違いでガブリエル選手に出してしまう失敗。

試合に勝ったから良かったものの、もしも負けていればサポーターの怒りは相当なものになりそうでした。

しかしコリンチャンスはこの後、記者会見にこの2人がお互いのお面を付けて参加、このお面もサポーターがダウンロードできるようにと公式SNSにUP。
「カーニバルに行く準備完了!」とコメントしました。

img

次のミラソル戦でもマイコン選手がゴールした際や、マイコン選手が交代する際に、「これはマイコン選手です。ガブリエル選手とお間違えのないよう」とツイート。

ある種の自虐ネタではありますが、サポーターは審判への怒りが笑いに変わり、殺伐とした空気は和らぎました。

こういうピンチをチャンスに変える発想は、ブラジルらしくて非常に面白いなと思いました。

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