GAKKEN SPORTS BOOKS 最新版サッカールールブック
最新版
サッカールールブック
監修: 高田静夫
著: 三村高之
とっつきにくいサッカールールの内容を、日本人が理解しやすいようにジャンル分けして構成。判定の難しいケースもイラストを多く使って、簡単にわかるように解説。「日本でいちばんわかりやすいルールブック」の最新版。何かあったときに簡単に調べられる。
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ホルヘ・三村

南米通信 ~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~

ホルヘ・三村
1960年10月23日生まれ。東京都出身。元々の南米サッカー好きが、89年のコパ・アメリカ取材を契機に沸騰。91年、気がつけば職を捨て、単身エクアドルに立っていた。現在はアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に、コパ・リベルタドーレス、コパ・アメリカ、ワールドカップ南米予選や各国リーグを取材している。そのかたわら、酒を中心とした南米各国のナイトライフにも造詣が深い。というよりそれに溺れ、酒とサッカーの日々を送っている。

アルゼンチン

■ボカ優勝

2015.11.13

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 アルゼンチンリーグはボカが優勝。残り2試合となった第29節、ホームのボンボネーラにティグレを迎えて優勝へのカウントダウンが始まった。2位のロサリオ・セントラルとは勝ち点5差、3位のサンロレンソとは同6差という状況。同時刻に行われたこれらのクラブの試合結果いかんでは、負けても優勝という楽な立場だった。41分に左SBモンソンがCKからヘッドで決めた1点を守り切り、4年振りにリーグ制覇を果たした。

 前回の優勝は2012年の前期リーグ。国内で最大の人気を誇るボカにとって、4年間の無冠は長すぎた。12年にはカップ戦のコパ・アルヘンティーナを制しているが、前年に創設されたばかりの大会のため、この時点では価値が低かった。やはり、多くのファンが望むのはリーグ制覇。好調だった今季は、「普通に戻る」という言葉がキャッチフレーズとなった。過去のボカのように、普通に優勝していたクラブに戻る、ということだ。そして、ついにそれを果たした。

 チームの中心にして象徴は、下半期から加入したテベス。移籍の直前にはユベントスをUEFAチャンピオンズリーグ決勝に導いた立役者だった。ヨーロッパのビッグクラブからのオファー、中国リーグ上海の年棒2000万ドルという破格の申し出を蹴り、古巣のボカに復帰することを選んだ。彼の思いは、愛するボカを自らの力で再び蘇らせること。テベスはまさに優勝請負人で、所属した6クラブのうち5クラブを優勝に導き、これまでに獲得したタイトルは21にのぼる。このカリスマが開幕ダッシュに成功したチームに加わったことで、後半戦も二段ロケットの加速となった。優勝後テベスは、「アルゼンチンに戻ってからの夢はこれだけだった。いろいろなところで優勝を経験したが、この感激は口ではいい表せない」と語り、この古強者が22個目のタイトル獲得に涙を流した。

 第29節終了時の成績は20勝4分5敗で得点48の失点23。得点はリーグ最多で危なげなく戦ってきたように思えるが、レッドカード10枚という退場者の多さによりハラハラさせられることもあった。GKのオリオンは代表にも呼ばれる実力者だが3度も退場となり、サブGKとの差が大きいため、彼が出場停止の試合は苦戦を強いられた。また、ボランチとして欠かせない存在のガゴが、代表の試合でアキレス腱を損傷して終盤は不在というピンチもあった。12年12月に会長となったアンヘリッチは、就任後リーグ優勝がなく、このままでは1カ月後に行われる会長選挙での再選は難しかった。しかしこの優勝で不利な状況を一気に挽回。さらにアルアバレーナ監督の、「アンヘリッチが会長に留まれなければ、私も辞める」の一言で、再選はほぼ確実となった。

 アルゼンチンリーグは今年から、20チームを30チームに拡大させた。それまでは8月開幕の前後期制だったものを、2月スタートの1期制とした。1回戦総当たりで、クラシコのカードだけがホーム&アウェイという変則スタイル。しかし30チームでは上位と下位の実力差が大きすぎるなどの問題が浮上し、早くも、このシステムは再来年で打ち切ることが決まっている。

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