GAKKEN SPORTS BOOKS 最新版サッカールールブック
最新版
サッカールールブック
監修: 高田静夫
著: 三村高之
とっつきにくいサッカールールの内容を、日本人が理解しやすいようにジャンル分けして構成。判定の難しいケースもイラストを多く使って、簡単にわかるように解説。「日本でいちばんわかりやすいルールブック」の最新版。何かあったときに簡単に調べられる。
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ホルヘ・三村

南米通信 ~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~

ホルヘ・三村
1960年10月23日生まれ。東京都出身。元々の南米サッカー好きが、89年のコパ・アメリカ取材を契機に沸騰。91年、気がつけば職を捨て、単身エクアドルに立っていた。現在はアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に、コパ・リベルタドーレス、コパ・アメリカ、ワールドカップ南米予選や各国リーグを取材している。そのかたわら、酒を中心とした南米各国のナイトライフにも造詣が深い。というよりそれに溺れ、酒とサッカーの日々を送っている。

アルゼンチン

■リーベル大丈夫か

2015.09.16

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 リーベル対ボカのスーペルクラシコを取材後、右足大腿部の裏側にかすかな痛みがあることに気づいた。朝起きてみると、若干痛みが増している。どこかにぶつけたという記憶がないので、もしかすると坐骨神経痛かもしれない。2008年にこれを発症し、大変辛い思いをした。クラブワールドカップのプログラム作成に携わっていたホルヘは、南米代表リーガ・デ・キトを取材するためエクアドルに1週間ほど滞在していた。そこで左大腿部裏に原因不明の痛みが起こり、それは徐々に強くなっていった。そして、ブエノスアイレスの空港に着いたと同時に激痛となった。不幸中の幸いだったのは、悪化したのが旅先でなくホームに戻ってからということ。しかし、ジンジンとした痺れと激しい痛みに3週間ほど苦しめられた。あの思いは二度としたくない。今回の取材もクラブワールドカップに出場するリーベルがメインだったので、何かジンクス的なものを感じる。坐骨神経痛の原因の一つは、梨状筋という臀部の筋肉が硬直して坐骨神経を圧迫するからだと聞いているので、必死のストレッチで梨状筋を和らげようとしている。

 アルゼンチンリーグは、今回の第24節がクラシコデー。この節の試合はすべてクラシコという特別な日だった。同リーグは昨年まで1部20チームで、前期と後期を合わせてホーム&アウェイの総当たりとなっていた。1チームの試合数は全38試合。これが今季から変わり、チーム数は一挙に30へ増加。その代りに1回戦総当たりとなり、クラシコだけはホーム&アウェイの2試合を行う。全国一斉にクラシコが行われるクラシコデーは、コロンビアリーグではかねてより行われていた。総当たりに余計なカードを追加するので、リーグの公平性という点では疑問がある。しかし、それよりも熱くなれるクラシコを増やして楽しもう、という発想だ。それはそれでいいのだが、クラシコの相手がいないというケースも起こる。長年のライバルだった相手が、2部落ちした場合などだ。コロンビアのカリにはアメリカというビッグクラブがあり、ライバルのデポルティーボ・カリとの対戦がこの街のクラシコだった。ところが、アメリカが経営難から降格してしまった。リーベルだって、2011年に2部落ちしている。そうなると、取り残された(残留した)ライバルは、協会の調整によって決められた縁の浅いクラブをクラシコデーの相手としなければならない。今節のアルゼンチンリーグでも、ブエノスアイレス市から南へ約400キロメートルのアルドシビと、遥か北のクルセーロという縁もゆかりもない2チームが“クラシコ”を戦った。

 リーベルはスルガ銀行チャンピオンジップ出場の強行日程が響いたか、日本から戻って来てからの4試合は1勝1分け2敗と不調。コパ・リベルタドーレス優勝後にストライカーのカベナギが引退し、スルガ銀行チャンピオンジップを最後にCBのフネス・モリが移籍。ヨーロッパから復帰した元代表のサビオラとゴンサレスは期待外れ。プラス要因は、サウジアラビアへの移籍が内定していたウルグアイ人FWのモラが、「クラブワールドカップに出たいから」と残留したことと、ニューウェルスからDFカスコを獲得したこと。このカスコは、コパ・アメリカの代表に選ばれていた。ヨーロッパ組がひしめく中で出場機会はなかったが、別のところで大いに貢献した。コパ・アメリカの規則では、試合後の記者会見に監督だけでなく選手1名以上が同席しなければならない。選手がいない場合は5万ドルの罰金となる。しかしメッシらスター選手は、毎度お決まりの記者会見に出ることを嫌がる。そこでマルティーノ監督は、無名のカスコを連れて記者会見に臨み、5万ドルの支払いを防いだ。ちなみにカスコとはスペイン語で「ヘルメット」の意味なので、いくつかのメディアは、「カスコ(ヘルメット)に救われた」と報じていた。

 モラの残留とカスコの加入でも戦力は低下しており、スーペルクラシコもホームで0-1の敗戦。これでリーグの優勝争いからは完全に脱落した。監督も選手もファンも、バルセロナを倒すという意気込みは熱烈だが、下手をすると思わぬ大敗、または準決勝敗退という恥をかきかねない。

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