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道言 栄太
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~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

ポルトガル

■火曜日と土曜日のリカバリーの違いは?

2018.09.06

みなさん、こんにちは。9月に入り、早いもので私のポルトガル留学も残すところ1カ月となりました。ロシアから帰国後は、ほぼ毎日研修先のエスピーニョにお世話になりつつ、ポルト大学の教授にも質問することで、戦術的ピリオダイゼーション(以下PT)の基礎から応用まで少しずつ理解できるようになってきました。

先日はようやくFCポルトのホーム戦(vs ギマランイス)を見に行くことができました。結果はまさかの敗戦。昨年のリーグ戦ではホームで負けたのは1回もありませんでしたので、こんな貴重な機会に出会えるとは思っていませんでした。王者相手への大逆転、大チャンスでことごとくシュートを阻まれるなどサッカーの醍醐味がふんだんに詰まった試合でした。ポルトのセルジオ・コンセイソン監督は、ケガで攻撃の軸であるブラヒミと途中出場のヘスス・コロナを負傷退場する緊急事態の中では、この敗戦は正当な結果だったと述べていました。ただ、筋肉系のトラブルはトレーニングである程度抑えることができるので、トレーニングの質を保ちつつ、コンディションも整えるPTの手法は非常に効果的なメソッドだと改めて感じました。

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9月1日はポルトから電車で2時間ほどで行けるスペインのビーゴに足を運びました。ビーゴにはリーガ・エスパニョーラのセルタ・デ・ビーゴがあります。今回の目的は、対戦相手のアトレティコ・マドリードを分析することです。試合には負けてしまいましたが、普段はあんなにもボールを奪えるのに、なぜこの試合ではうまくいかなかったのか? など多くのものを学ぶことができました。

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上の写真はクーリングブレークでのひとコマ

そして、こちらは元レアル・マドリードのコエントラン選手が加入したことで話題になったポルト近郊のチームRio Aveと中島翔哉選手が所属するPortimonenseの試合の様子です。

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それでは、本題である火曜日のリカバリーと土曜日のリカバリーについて説明していきたいと思います。火曜日のリカバリーは、アクティブではないリカバリー(não ativo)、土曜日のリカバリーは、アクティブリカバリー(ativo)と現地で呼ばれています。

その呼び名のとおり、火曜日は負荷の低いトレーニングで構成されており、何よりも回復をいちばんの目的に設定しています。メニューはさまざまですが、サッカーバレーを行った後に、ゲーム形式を取り入れることもあります。ここでも強度マックスは適用されます。高強度を維持した上で負荷を減らすために、人数は多めでコートを小さくするオーガナイズが多いです。

このメニューまでは試合に出場した選手も一緒にこなします。その後、スタメン組はクールダウンをし、サブ組は追加でトレーニングをこなすのが一般的な流れになりますが、指導者によってリカバリーの日のスケジュールはさまざまですので、選手に合わせたやり方を見つけることが重要です。

一方、土曜日のアクティブリカバリーは、リカバリーという意識よりも翌日の試合への準備(アップ)と捉えたほうが正確かもしれません。もちろん疲れを取り除くことも目的ですが、火曜日のリカバリーとは違いサッカーバレーなどリフレッシュメニューは行わないのが一般的です。

具体的なメニューとしては、ロンドをしてから、セットプレーの確認をします。このときに、選手の疲労度を確認して、負荷を抑えるべきだと感じた場合は3グループで行い、1グループは休憩させる方法をとることもあります。そして最後にハイテンポのミニゲームを行いますが、1分半くらいの短時間で区切ること、コートを大きくしすぎないことがポイントです。もちろん、強度はマックスで行います。

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上は、土曜日の最後のミニゲームの様子。横幅20m、縦35mの小さいコートで行います。

今回は以上になります。来週は、UEFAが新設したネーションズリーグという新しい大会を観戦しにリスボンに行ってきますので、次回はその様子もお伝えできればと思います。

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