最近のコラム

2018年10月24日
留学の総括


2018年10月19日
FC PORTOサッカースクールでの指導理念


2018年09月18日
ウォーミングアップの使い分け


2018年09月06日
火曜日と土曜日のリカバリーの違いは?


2018年08月14日
プレシーズンにおけるトレーニング(後編)


2018年08月14日
プレシーズンにおけるトレーニング(前編)


2018年07月20日
強度マックスとは?


2018年07月13日
ワールドカップ観戦記


2018年06月15日
戦術的ピリオダイゼーション(土曜日のトレーニング)


2018年06月07日
戦術的ピリオダイゼーション(金曜日のトレーニング)


2018年05月24日
FCポルトの優勝とヨーロッパリーグの決勝


2018年05月08日
戦術的ピリオダイゼーション(木曜日のトレーニング)


2018年04月24日
戦術的ピリオダイゼーション(水曜日のトレーニング)


2018年04月10日
なでしこJAPAN・アルガルベ遠征 後編


2018年03月16日
なでしこJAPAN・アルガルベ遠征 前編


2018年03月05日
SC Espinhoでの研修


2018年02月16日
ポルトガルリーグ3部の現状


2018年01月23日
ポルト大学で学ぶ学生指導者


2017年12月11日
FCポルト・サッカースクールの指導風景


トップコラムワールドサッカー通信局>ポルトガル通信  ~me sinto o português futebol~ ワールドカップ観戦記

Column コラム

海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
道言 栄太
ポルトガル

ポルトガル通信
~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

ポルトガル

■ワールドカップ観戦記

2018.07.14

みなさんこんにちは。私は先月の日本vsコロンビア、そして先日行われた日本vsベルギーの試合を現地観戦してきました。これまで、アジア最終予選やクラブワールドカップの決勝、CLの決勝トーナメント、ELの決勝などとレベルの高い試合を多数観戦する機会に恵まれてきましたが、ワールドカップの規模、雰囲気は格別でした。今回は実際にワールドカップに行ったことで気づくことができた魅力などについて書いていきたいと思います。

今回、私は試合観戦のためサランスク(コロンビア戦)、そしてロストフ・ナ・ドヌ(ベルギー戦)という街に行きました。ちなみに2018ロシアワールドカップでは、モスクワと試合会場に設定された各都市を結ぶ寝台列車をロシアが無料で提供していましたので、私もそれを使いました。

まずは、ベルギー戦の会場になったロストフ・ナ・ドヌに関してです。人口1100万人ということもあり、規模も小さくなく街の施設もしっかりした印象を受けました。しかし、モスクワから電車で24時間ということもあり、試合前後の移動は苦痛でした。

こちらがロストフ・ナ・ドヌのスタジアムの外観です。

img
非常に新しいスタジアムで近くにはショッピングセンターもあり立地条件も良かったです。
img
img
こちらはスタジアム周辺の様子です。

次にコロンビア戦の会場になったサランスクに関してです。人口は約30万人と、私の地元である北海道の旭川市と同規模です。今回のワールドカップ試合開催都市の中で、サランスクがいちばん小さいということでした。ちなみに日韓ワールドカップでいちばん小規模だった開催都市は、茨城県の鹿嶋市(6万人)です。モスクワからサランスクまでは電車で約10時間。私は試合前日の夜12時に到着しました。

こちらがサランスク駅です。

img
見るからに街の小ささが伝わってきます。
img

見どころはこちらの大聖堂のみです。非常にこじんまりとした質素な街でした。おそらく普段観光客もあまり訪れないような街だと思いますので、地元の方々のサポーターへの温かい歓迎は宿泊したホテルだけではなく、試合会場の道中にいる地元の方々からも伝わってきました。

img
こちらがサランスクのスタジアムです。
街の中心にある大きな一本道を歩行者天国にし、サポーターが歩いて向かいます。
img
サランスクのスタジアム。こちらも真新しいスタジアムでした。

見渡す限りのコロンビアサポーター。スタジアムに限らずホテルでも電車の中でもコロンビアサポーターに占領されていました。いくつかコロンビアサポーターによる残念なニュースは耳に入ってきましたが、基本的に温厚で人懐っこい方々が多いと感じました。

では、私が実際に感じたワールドカップの魅力はと言いますと、試合観戦や開催都市の観光はもちろんのこと、普段は訪れることのない国、都市の現地の人々、各国のサッカー好きなサポーター、そして日本代表を心から愛して現地まで応援に来ている日本人との交流にあると思いました。私は、フランスワールドカップから現地観戦されているご夫婦や同い年のサラリーマン、そしてセネガル戦のヘディングで有名になったお笑いコンビ、カカロニの菅谷くんなど普段つながることのできない同志の方々と仲良くしていただき、試合後はバーで飲みながら、和気あいあい、有意義な時間をご一緒させていただきました。

そして、日本人であることを強く感じることができることもワールドカップの醍醐味の一つであると感じました。特にコロンビア戦では、スタジアムの70パーセント近くをコロンビアサポーターが占める中、相手サポーターとの衝突覚悟で必死に叫び続け、自分の応援が日本代表を勝たせているのだと勘違いするくらいの迫力で応援しました。こんなに応援した記憶はほとんどありません。ワールドカップでは、サポーターも国を背負って戦っているのだと思いました。

今回初めてロシアに来ましたが、正直入国前は言語や文字も違うため不安ばかりでした。ですが、街中やスタジアム周辺でボランティアとして働いている方々とじかに触れ合う機会が多く、優しく説明してくれるロシア国民の方には感銘を受けました。ロシアには全く英語ができないという方も多く、コミュニケーションが難しい場面もありましたが、おかげさまで終始問題なく過ごすことができました。

今回のワールドカップでの日本代表の試合について少し述べさせてもらいますと、ポーランド戦は非常に興味深い一戦になりました。一般的には最後の10分は負けているのにもかかわらずゴールを奪いに行かないため、無気力試合、他力本願などと言われていました。ただ、私の意見は違います。試合のペースが落ちた残り10分の時点で、そのままのスコアで進めばグループリーグ敗退という状況で、あのようなプレーをすれば批判を浴びて当然だと思います。ですが、実際にはあのスコアのまま進めば決勝トーナメントに進める条件だったので、決して批判を受ける戦い方ではなかったと思います。むしろ、わたしは狙いどおりの試合運びをしたので、見事であったとすら考えます。ただ、見ている方がベストだと思えるような戦い方ではなかっただけの問題だと思います。

最後に、ワールドカップ観戦に関して補足です。現地のチケットセンターの近くで正規の値段でチケットを譲ってくれる方がいたり、FIFAのサイトで再販していることも多々ありますので、少し賭けにはなりますが、チケットが取れなかったからといって諦める必要はないと思います。特に決勝トーナメントでは、グループリーグと違い応援するチームが何位で通過するのか予想して購入するしかないので、自国の順位が予想と違った人は積極的にチケットを売っていました。ホテルに関しても同じで、サランスクは小さな街のためインターネット上ではホテルはすぐ完売していましたが、夜12時に着いたにもかかわらず多くの地元民が駅まで詰めかけ、“1泊5000円で家に宿泊できます”というダンボールを掲げており、宿泊先の問題もなんとかなるのだなと実感しました。

このワールドカップという大舞台で自分の国の代表が勝利する瞬間は最高でした。今回の記事でワールドカップの良さがどれほど伝えられたかは分かりかねますが、みなさんが次回カタールワールドカップに行こうか迷った時に少しでも参考になればと思います。

次回からは、再び戦術的ピリオダイゼーションに関して書いていければと思います。

次のコラム←

ワールドサッカー通信局トップへ →前のコラム

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク