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道言 栄太
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~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

ポルトガル

■戦術的ピリオダイゼーション(金曜日のトレーニング)

2018.06.07

みなさんこんにちは。

時が経つのは早いもので、2017-18シーズンも終わり、ワールドカップの季節に移り変わりつつあります。ポルトガル代表も国内で2試合、先日はブリュッセルでベルギー代表と試合をし、着々と本番に向けて準備を整えています。私も先日ポルト市からほど近い街、ブラガで行われたポルトガルvsチュニジアの試合を観戦してきました。

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ぺぺやリカルド・クアレスマ、ベルナウド・シウバがスタメンに名を連ねたポルトガル代表相手にチャンスを作るチュニジア代表。互いに得点を奪い合い好ゲームでした。

それでは、本題に入っていきたいと思います。

今回は戦術的ピリオダイゼーションを用いたときの、金曜日のトレーニングに関して書いていきます。

金曜日のトレーニングを構成する要素は以下の図に示してあります。

img

金曜日のトレーニングで気をつけるポイントは、水曜日のトレーニングと同様にリカバリーの要素を少し取り入れるところです。木曜日のゲーム形式のトレーニングで溜まった疲労を完全にクリーンにするためには、土曜日のリカバリーだけでは足りないからです。時間をかけて回復させる必要があります。しかし、トレーニングの強度を落とすということではありません。逆に、一つ一つのプレーが短い分、そこに必要なだけの集中力やフィジカルを注ぐ必要があります。もう一つのポイントは、精神的な消費を抑えることです。肉体的な疲労だけではなく、精神的な疲労を少しずつ取り除いていきます。

では、具体的に写真を交えて1日の流れを説明していきます。

TR①:アップ
ボールを使わずに、エクササイズやダッシュなどで体を仕上げていきます。

TR②:ロンド(8vs2) 3分×3セット
このロンドでは、テクニックの向上、リカバリー、そして次のシュート練習前のアップも兼ねています。ここで注目すべきは人数比です。判断の速さやポジショニングの能力を高めたければ、4vs2のロンドのほうがより動きがあり実践的かつ効果的かもしれませんが、その分負荷も高くなってしまいます。そのため、金曜日のロンドではボール保持側がより有利な状況で進めていきます。各セット後にはダッシュを入れ、身体面もさらに仕上げていきます。

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TR③:シュート練習 15分
このメニューでは、全体の連動を確認しながらチームの崩しの形をトレーニングしていきます。10人1組のグループを2つ作り、各グループが4−4−2で指定されたポジションにつき、ボールを動かしながらシュートに持っていきます。

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チームが目指す形を、DFをつけずに再現することを心がけます。基本的には、軸となるプレーをベースに少しずつアレンジを加えた形を2、3パターントレーニングします。ピッチのオーガナイズは試合の状況に近づけるため、大きく使い奥行きも設け、スプリントするスペースを作り出します。これがVelocidade+++の要素と言えます。基本的には、このようなロングスプリントは金曜日以外の練習では行いません。

TR④:ゲーム形式 3分×3セット
横20m×縦30mの小さいコートで7vs7+GK+コートの外にサーバー8人のゲームを行います。ここでも、リカバリーの要素が含まれているのでセット数も、継続時間も短めです。

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以上が研修先のSC ESPINHOにおける金曜日のトレーニング例になっています。練習したい気持ち以上に、心身のコンディションを整えたいという意志が見え隠れしているように思います。

次回は、土曜日のトレーニング(リカバリー)に関して書いていきたいと思います。

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