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道言 栄太
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~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

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■戦術的ピリオダイゼーション(水曜日のトレーニング)

2018.04.24

2月のコラムでは、火曜日に行われるリカバリーに関して説明しました。今回は水曜日のトレーニングについて、研修先であるSCエスピーニョのトレーニング風景の写真も交えながら説明していきたいと思います。

以下は、戦術的ピリオダイゼーションの略図です。

img

戦術的ピリオダイゼーション(以下PT)では、頭と体のコンディションを試合日に完璧な状態に持っていくことが重視されています。基本的に、身体の疲労を完全に取るためには72時間必要だと言われています。例えば、日曜日に試合があったと仮定した場合、疲労を抜ききるためには水曜日のトレーニングもリカバリーに充てるべきです。ですが、そうしてしまうと戦術の浸透が遅れてしまうので、水曜日のトレーニングでは、多少リカバリーの要素が入るように工夫をされることが多いです。SCエスピーニョの監督であるフイ・キンタさんは非常にコンディションを重視される方なので、試合での疲労が残っていると判断した場合は、スタメン組が水曜日のトレーニングでさえもリカバリー要素が非常に濃いメニューのみで終えることもあります。

では、本題の水曜日のトレーニング方法に関して説明していきます。
以下の図が、水曜日の具体的なトレーニングを組み立てる上での原則・基準のようになっています。

img

この表を参考にしてトレーニングを組み立てるときに気をつけることは、一つ一つのメニューにこれらの要素をすべて入れないようにすることです。これらの基準を満たすために必要な具体的な数字目標は存在しません。

次に簡単な用語解説です。
切り返しや方向転換とは、小刻みな動き、細かなポジション修正のようなイメージです。自分の中で「◯分間で、何回切り返しをしたらTensãoの評価を++にしよう」などと基準を作った上で、メニューを作成するのも一つの方法だと思います。
継続時間とは、各メニューにおける1セットの長さを表します。「継続時間−」ですと、およそ2分くらいが妥当だと思います。
速さとは、スプリントの距離や回数だと考えてください。こちらも、自分の中で基準を設定させると良いかと思います。
精神的な消費とは、選手にかかる精神的なストレスのことです。
断続性とは、1つのメニューにおけるセット数を示します。断続性が高いほどセット数は多くなります。例えば、7vs7のトレーニングを行うときに、15分1セットのみだと「断続性+++」、逆に3分×5セットにすると「断続性+」になるといった具合です。

では、具体的に写真も交えて説明していきます。

これは、アップ後のメニューです。(TR①)

img

トレーニングの戦術的な目的は、3vs2でのカウンターの崩しです。
3人1組のグループを7つ作り、ローテーションしていきます。
このメニューのポイントは、Velocidade(速さ)に焦点を当てていることです。フィールドの奥行きを45メートルに設定することでスプリントの要素を濃くします。加えて、7つグループを作ることで回復する時間を作り出し、リカバリーも図ります。

次にTR②では、密度の高い状況でのプレーをトレーニングします。

img

コートの大きさは横40メートル、縦25メートルで、7vs7+GKで行います。
7人1組のグループを3つ作り、ローテーションしていきます。
だいたい1セットを2分くらいに設定し、この日のトレーニングでは合計9ゲーム行いました。

セットプレーからスタートし、その後は狭いコートの中で、細かくポジショニングをとったり、パスやプレスなどを素早く判断し、実行することが求められます。ボールがタッチラインやエンドラインを割るたびにコーナーキックから始めるというルールづけをすることで、呼吸を整える時間を作り、負荷を調整します。
このトレーニングをオーガナイズする上でのポイントは、コートを広くしすぎないこと、少ない人数で行わないこと、そして1セットあたりの時間を短めに設定することです。
コートが狭い理由として、コートを大きくするとTensão(切り返しや方向転換)の要素が少なくなる代わりに、Velocidade(速さ)の要素が強くなってしまうからです。そして、少人数で行わない理由としては、一人当たりのスペースを大きくしないためです。コートが狭いからといって少人数でプレーしてしまうと、結局一人当たりのスペースが広くなってしまいVelocidade(速さ)の要素が強くなってしまいます。

そして、最後はゲームで締めくくります。
ゲームのときもリカバリーの要素は含まれているので、コートはあまり大きくしすぎないことがポイントです。また、3グループ作りローテーションすることで、負荷がかかりすぎないように調整することも忘れません。

以上がSCエスピーニョでの一般的な水曜日のトレーニングとなります。

次回は木曜日のトレーニングに関して説明していきたいと思います。

とても説明することが難しい理論で、私自身もさらに勉強する必要があります。今回のコラムだけでは不明な点があると思いますので、質問がございましたら以下のアドレスにご連絡頂ければと思います。
メールアドレス:qsdyy521@yahoo.co.jp

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