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道言 栄太
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ポルトガル通信
~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

ポルトガル

■SC Espinhoでの研修

2018.03.05

今年1月に再渡欧してから新しい研修先が見つかりました。前回のコラムでも書きましたが、ポルト市から比較的近い街エスピーニョにあるSCエスピーニョというクラブで、ポルトガル3部に所属しています。新しい研修先を見つける上で2つ気をつけた点があります。それは、プロのカテゴリーであること、そして戦術的ピリオダイゼーションを採用している監督が率いていることの2つです。監督を務めるのは、Rui Quintaさんです。2011年から2013年までの2年間FCポルトでアシスタントコーチとしてリーグ優勝に貢献されたほかに、2部や3部の監督を長らく歴任してきました。横浜F・マリノスで活躍しているポルトガル人選手・ウーゴ ヴィエイラ選手がジル・ヴィセンテに所属しているときには直接指導していたとのことで、今もとても気にかけておりました。

実際に、戦術的ピリオダイゼーション(以下PTとする)の流れを説明していきます。PTの主な1週間の流れは、以下の図のようになっております。

img

PTの大原則として、トレーニングでは常にボールを扱うこと(ただし、ウォーミングアップには適用されない)。ボールを使うトレーニングでは、必ずプレーの強度は100パーセントで行うこと。アップも含め90分以内に終えること。などが挙げられます。

そして、本理論では疲労をためないこと(身体の疲労だけではなく、頭の「精神的な」疲労も同じく)を重要視しています。試合後では頭も身体も疲れているため月曜日は完全に休みにしています。一方、アトレティコ・マドリードのシメオネ監督は試合の翌日にリカバリーをして、翌々日をオフにすることで体の負荷を効率的に取ることを目的にしていると言っていました。このあたりから休息の取り方について考え方の違いが各理論で出てきていると言えます。

具体的に火曜日のトレーニング方法として一例を挙げていきたいと思います。火曜日のトレーニングで気をつけることは短時間で練習を終えること。負荷をかけすぎないことが挙げられます。

SCエスピーニョでは、軽くアップをした後に最初のメニューとしてサッカーバレーを20〜25分かけて行うことが多いです。狙いは、テクニック面の向上が挙げられます。スクエアパスではなく、サッカーバレーにする理由は、相手をつけることで休む時間(相手がプレーする時間)と強度100パーセントでプレーする時間の両方をバランス良く生み出すからです。またインサイドキックでの捕球、ジャンプヘッドでのスパイクなどテクニック面も鍛えることができます。

その後は、5vs5などのミニコートのトレーニングを行います。このときも強度は100パーセントを保ちますが、疲労を抜くという目的もあるので、1セット1分程度の短さでテンポ良く行います。このトレーニングでスタメン組は練習を終了します。

img

控え組の選手たちは引き続きトレーニングしますが、翌日に疲れを残さないために、10分ほどミニゲームをしてトレーニングを終えるのがSCエスピーニョでの主なリカバリーの流れと言えます。

2月下旬からは、アルガルベカップに参加するなでしこJAPANの練習にお邪魔させていただきますので、その様子をお伝えしていきたいと思います。

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