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長島 大
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オランダ通信
~Wat is de Hollandse School?~

長島 大
愛知県出身。早稲田大学ア式蹴球部、サラリーマンを経て、2011年8月にオランダに渡る。様々なアマチュアクラブで研修、監督として経験を積み、現在オランダ最古のクラブ、De Koninklijke Haarlemsche Football Club(オランダ3部)のU17の監督として活動中。オランダサッカー協会公認レベル3(UEFA C)、日本サッカー協会公認C級を保持。
ホームページ http://dai-nagashima.com/

オランダ

■オランダマスタープラン

2018.06.26

前回のコラムではオランダが数年取り組んでいる育成改革の一つである、「JEUGDPLAN NEDERLAND」について紹介しました。
今回は改革のきっかけとなり、オランダサッカーの未来について議論された、オランダサッカー協会主催の会議の内容について紹介します。じつはこの会議は、2014年12月に開催されました。現在、日本代表はワールドカップを戦っていますが、結果はどうであれ、大会の総括や日本サッカーの未来、今後の改革について話し合われるかと思いますので、一つの視点として参考にしていただければと思います。

この会議には約180人のサッカー関係者が参加し、主に11の視点(マスタープラン)についてまとめられました。

1. 若い指導者の質の向上に、より注力する
2. コーチングコースの質の向上
3. 長期に渡る育成プログラムの構築
4. すべてのプロクラブが育成機関(自チームのアカデミー)を必ず持つ
5. ディフェンダーと育成機関(アカデミー)に、守るということにおいてより高い要求を課す
6. 育成年代も含めて、より高い国際試合の機会を作りだす
7. フィジカルの側面によりアプローチをする
8. オランダサッカー文化を継続しながら、勝者のメンタリティーについて、より注力する
9. 個別にタレント発掘ルートを構築する
10. スカウトの育成
11. フィールド内外で選手により責任を持たせる

現在、この視点をもとに協議が重ねられ、さまざまな改革が行われています。この11の改革視点を見て、みなさんはどう思いますか。

個人的には、

5. ディフェンダーと育成機関(アカデミー)に、守るということにおいてより高い要求を課す
8. オランダサッカー文化を継続しながら、勝者のメンタリティーについて、より注力する

の2つをどうやって改善、改革していくかが気になるところです。国民性とリヌス・ミケルス(トータルフットボールの生みの親)、クライフの影響によってオランダ人はゲームメイク戦略を取りながら、攻撃を仕掛けることを好みます。選手対して攻撃と守備のトレーニングを行った場合では、守備のトレーンングよりも攻撃のトレー二ングの場合のほうが明らかに選手の集中度が高いです。

また、勝者のメンタリティーについては、そもそも勝者のメンタリティーをどのように定義し、言語化し、フィールドで説明していくのかというところが難しいのではないかとも思います。さらに「普通であること」を好む国民性を持つオランダ人が、このメンタリティーを得るためには国の抜本的な改革も必要なのではないかとも思うところです。

オランダもしくは外国の取り組みや改革プランを、日本のものと比較してみると面白い発見や新たな気づきがあるかもしれません。今後もこのようにオランダの取り組みについてお伝えできればと思っています。

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