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長島 大
オランダ

オランダ通信
~Wat is de Hollandse School?~

長島 大
愛知県出身。早稲田大学ア式蹴球部、サラリーマンを経て、2011年8月にオランダに渡る。様々なアマチュアクラブで研修、監督として経験を積み、現在オランダ最古のクラブ、De Koninklijke Haarlemsche Football Club(オランダ3部)のU17の監督として活動中。オランダサッカー協会公認レベル3(UEFA C)、日本サッカー協会公認C級を保持。
ホームページ http://dai-nagashima.com/

オランダ

■オランダの指導者の給料事情

2018.04.13

2回目のコラムでいきなりこのテーマはどうかとも思いましたが、サッカーの指導者としてこのテーマは非常に大切なことだと思うので、このコラムを書くことを決めました。そして、この話題はオランダでも少し話題になりました。そんな今回のテーマは「指導者の給料事情」です。

オランダにあるエリートスポーツとタレント育成に特化したコンサルティング会社NMC Brigh(http://nmcbright.nl/)が2016年に2587あるアマチュアフットボールクラブの内、353のクラブの指導者を対象に調査を行いました。

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引用元:
https://www.tussendelinies.nl/hoeveel-verdient-trainer-amateurvoetbal

Opleidingとは、ここでは通ったライセンス学校の種類を表しており、つまり所持しているライセンスを意味しています。Junioren/Pupillentrainerは5歳から13歳までの選手たちを指導する指導者向けのライセンスで、日本のD級ライセンスとほぼ同じかもしれません。Andersはそれ以外、Geen opleidingはサッカー指導における学校に通っていない、ライセンスを持っていないことを意味しています

さらにここではSeniorenとJeugdで分けられ、Seniorenはクラブのトップチーム、Jeugdは育成カテゴリーを意味しています。

基本的にオランダのアマチュアクラブで指導している指導者は週2回、多くて週3回、約1時間半のトレーニングをして、週末のどちらか、試合に帯同するというのが普通です。そうなると準備や移動などを除くと、サッカーの指導者として拘束される時間は週に約7時間から12時間になります。そして、基本的に8月中旬から次の年の6月中旬くらいまでが1シーズンになり、チームとして活動する期間は約10カ月になります。もちろん、クリスマスから正月までの間はウインターブレイクとして、この期間全く活動は行われません。

そしてその約10カ月でもらえる給料が、この表の数字になります。
この数字を見てどう思いますか?

プロクラブでの給料事情は詳しくわかりませんが、サッカーの指導者として生活するということを考えたとき、日本のほうがサッカーだけで生活している人の割合は多いかもしれません。オランダの私の同僚も学校の先生をしていたり、企業で夕方まで普通に働きながら、指導者を続けています。

参考までにアマチュアクラブのトップチームで指揮を取った場合のデータも載せておきます。

img

引用元:
https://www.tussendelinies.nl/hoeveel-verdient-trainer-amateurvoetbal

Top Klasse(今は名前が変わっています)は上から数えてオランダ3部に該当し、セミプロとして位置付けられています。Top Klasseから右に行くにつれて4部、5部、6部・・・・・となります。1e-mannenは男子のトップチーム、2e-mannenは男子のセカンドチーム、1e-vrouwenは女子のトップチームを指します。

今は低迷していますが、サッカー先進国の一つであるオランダであっても指導者の給料事情は正直、決して良いものではありません。それでもオランダ人は自分の時間を削って、サッカーの指導者として活動します。やっぱりサッカーが好きなのだと思います。はたまた文化の一つなのかもしれません。

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