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政本 晶生
イングランド

イングランド通信
~Football comes home~

政本 晶生
幼少期からの競技経験を経て、大学院にてスポーツマネジメントを専攻。JFL横河武蔵野FCにて就業後、1年間アイルランドに語学留学。今春よりリバプール大学マネジメントスクールにてサッカー産業学を学ぶため渡英。
論文に「Jリーグ参入過程におけるサッカークラブの経営戦略」がある。
http://www.akiomasamoto.com/

イングランド

■FAのリーグ管理サイト「FULL-TIME」

2013.11.13

こんにちは、本日はFA(イングランドサッカー協会)が運営する、グラスルーツのリーグを管理する「FULL-TIME」というウェブサイトについて紹介したいと思います。

以前このコラムで触れたように、イングランドには1-4部リーグはプロフェッショナルリーグとして構成されており、5部リーグ(ナショナル・プレミア)から下は「ノンリーグ」と呼ばれアマチュアリーグとなっています。5部リーグもアマチュアの区分とはなっていますが、その定義は法律で決まっている最低賃金法が適応されないことであって、少なからず給料はもらっています。下記の図にあるように、1-4部がプロフェッショナルリーグ、5-10部がノンリーグ、そしてその下からはサンデーリーグと呼ばれ、いわば日本の草サッカーリーグに例えられます。

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サンデーリーグは実に24部にまで存在し、そのすべてのチームがトップのプレミアリーグに実質上つながっています。そして、驚くことにこのすべてのリーグ、私が所属するフットサルリーグ、女子リーグ、育成年代の各リーグ、ブラインドサッカーリーグ、さらにはリバプール大学サッカー産業コース(FIMBA)のような大学の学科や研究科別のサッカーチーム(日本でいう大学のサークル)までも、FAがまとめてウェブサイトで管理しています。そのシステムがFAのリーグ管理ウェブサイト「FULL-TIME」です。

このFULL-TIMEにアクセスすると上記のリーグすべての結果にアクセスすることができます。プレミアリーグからリーグ1、リーグ2、そしてアマチュアリーグや愛好者リーグ、そしてフットサルやブラインドサッカーリーグなど、すべてのリーグの結果がまとめられて掲載されます。

下記の写真はリバプール大学サッカー産業コースのチーム、Frumba FCの第1節の試合結果です。チーム名をクリックするとさらに詳しい情報が記載されます。

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このウェブサイト、リーグによっては試合結果にメンバー表まできっちりと掲載されており、育成年代のリーグにおいては個人の戦績まで確認することができます。現在、さまざまな携帯アプリで試合結果を簡単に確認することができますが、それはトップリーグのみの話です。このFAのFULL-TIMEでは、グラスルーツのリーグを完全に網羅しており、そこにはトップレベル、愛好者レベル、そのようなことは関係ありません。

もしかしたらイングランドの愛好者レベル(例えばFrumba FCのようなサークル)でも激しく本気でぶつかり合う、そのような高いモチベーションが保たれるのはリーグのオーガナイズがきちんとしているのも一つの要因なのかもしれません。

レベルに関係なく、本気でやるからサッカーは楽しい。そんな感覚をこっちに来て身にしみて感じています。例えば自分の経験談からですが、大学のサークルには時間的な制限、経済的な制限、さらには体育会のセレクションを漏れたものの、優秀な選手がたくさんいます。また、サッカー経験が浅い選手がサークルでの活動の中、化けていくケースもあります。そのような選手もきちっとオーガナイズされたリーグで、モチベーション高くサッカーを続けられるような環境が日本でも成熟していけば、さらなるグラスルーツの拡大につながるのかもしれません。別のいい方をすれば、それは誰にでもチャンスがあるといえるかと思います。時間の拘束が体育会に比べ少ないサークルでプレーしている選手が、残りの時間で語学を学び、海外を旅し、そのきっかけからアジアのリーグでプレーする、そのような事例ができても何ら不思議なことではありません。モチベーション高くサッカーを続けられる環境、そこには大きな可能性を秘めている気がしてなりません。

FAインターナショナル・コーチングライセンスの合宿先で、ブラインドサッカー・イングランド代表と数日間共にしました。イングランド代表のジャージを身にまとい、FA関係者と談話している彼らの姿には純粋に「カッコイイ」と感じたことを鮮明に覚えています。サッカーには、レベル、性別、身体的なハンディ、そのようなものは関係ないのですね。イングランドのサッカーの裾野には感銘を受けるばかりです。

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