サッカーメンタルQ&A VOL.2

2014年12月11日

「誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング」の著者、笠原彰先生が、サッカーに関わるメンタルの悩みに答えます。


強い相手に対して萎縮してしまいます。
そのような相手にも力を出しきるためにはどうしたらいいですか?


今すべきことの行動目標に集中すれば
実力が発揮しやすい心理状態を作れます

強い相手に勝つためには、「結果目標」と「行動目標」を考えます。

結果目標とは、「勝つ」「優勝する」など結果に対する目標です。
行動目標とは、

・声を出す
・体を入れる
・ポジションを確認する
・視野を広くする

など、今すぐにでも自分ができる行動を指します。

結果目標は、闘争心は高まりますが、緊張や不安を生みやすくなります。行動目標は、闘争心は低めですが、緊張や不安は抑えられます。強い相手に対して萎縮してしまう場合、どうしても「勝たなきゃ」とか「負けてもしょうがないや」といった、緊張や不安など感情の起伏が激しくなり、結果として萎縮してしまいます。

まずは結果目標ではなく、行動目標をこなすことで、「目の前のプレーに集中する」ことが大切です。

緊張や不安から萎縮してしまうことは、どんなトッププロでもあります。心の萎縮は、筋肉の硬直などから身体反応に悪影響が出ます。それをコントロールしながら、試合を乗りきるメンタルとして、「今、すべきこと」。つまり行動目標に集中することです。今すぐできることを行動目標にすることで、フロー(実力が発揮できる理想的な心理状態)に入ることができます。

フロー状態に入ることで、萎縮も自然と意識しなくなります。「勝てる可能性がゼロではない」のであれば、勝つか負けるかは、やってみなくてはわかりません。やってみなくては、わからない結果を気にしていても、意味がありません。勝てるかどうか、結果に対する考えは、一旦、片隅に置いて、自分でコントロールできることだけに集中すれば結果がついて来ることになります。

そもそも、自分より弱い相手と戦って勝っても、実力は伸びませんから、強い相手に勝ってこそ、自信がついてきます。自信はすぐにはつきませんし、つけようとする必要もありません。まずは、自分の今すぐできる行動目標を決めて、それをきちんとこなすことで、強い相手を打ち負かし、自信がつき、結果として萎縮しないようになるのです。

※悩み・質問募集します。
不安、緊張、焦り、怖いことなど、練習や試合で感じていることをどんどん質問してください!
例)
・ボールが来るとあわててしまう。
・キックオフ直前で緊張してしまう。
・先に点を取られると焦りが出てきてしまう。
・1点差で負けることが多い。
・(DFなのだが)FWが突進してくると「抜かれたらどうしよう」不安になって体がうまく動かない。
・試合で練習どおりのプレーができない。
・集中していないといわれる。
などなど。

件名に「サッカーメンタルQ&A」と入れて、
striker@gakken.co.jp
までお送りください。お送りいただいたものを編集部でピックアップし、Q&Aとして記事に採用させていただきます。

緊張を力に変えるコツ教えます! 図解でわかる! 実力アップの新常識 誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング 作新学院大学准教授/プロスポーツメンタルコンサルタント 笠原彰 著

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