高円宮杯U-18サッカーリーグ2017
プレミアリーグEAST 第1節
浦和レッドダイヤモンズユース―青森山田高校

2017年04月10日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

17年4月9日(日)10:33キックオフ/東京都・味の素スタジアム 西競技場/試合時間90分
浦和レッドダイヤモンズユース
3 0-1
3-1
2
青森山田高校
橋岡大樹(後半19分)
大西翔也(後半25分)
井澤春輝(後半38分)
得点者 郷家友太(前半40分)
中村駿太(後半14分)

昨年度のリーグ王者・青森山田高に昇格組の浦和レッドダイヤモンズユースが挑んだ一戦。序盤から真っ向からぶつかる展開となったが、最後に笑ったのは赤い悪魔だった。郷家友太と中村駿太にゴールを許した中で、後半19分、主将・DF橋岡大樹がPKで1点を返すと、チームは息を吹き返して一気呵成(かせい)の攻勢を展開する。後半25分にCKからDF大西翔也が同点弾を決めると、最後は途中出場のMF井澤春輝がゴール前で粘って決勝弾。2点差のビハインドを終盤の猛攻で跳ね返した浦和が、開幕戦を白星で飾った。

ピックアッププレーヤー

浦和ユースDF橋岡大樹(3年)
光ったリーダーシップ
チームを鼓舞して逆転に導く

「バタバタした中で転ばなかったのは、彼らが持っているモノ」。

浦和ユースを率いる大槻毅監督は、試合後2点差を跳ね返した彼らに賛辞を送った。逆転劇を演じられたのは、背番号4を背負う主将の橋岡大樹の存在があったからにほかならない。2失点を喫したが、空中戦の強さとポジショニングの良さで守備陣を統率。攻撃面でもセットプレーのターゲットになり、反撃の狼煙をあげるPKも「緊張していた。決めってホッとしましたよね(笑)」という言葉とは裏腹に、冷静に決め切ってみせた。しかし、この試合で何より光ったのは、彼のリーダーシップだ。

「本当に自分は勝ちたかったですけど、(失点後は)みんながシュンとなっていた。そのときにどうすれば盛り返せるかと考えたら、自分が声を出して気づかせるべきだと思った。みんなはあきらめていなかったけど、そこでもう1回気づいて逆転で終われたのは良かった」。

守備の要として失点は許されるモノではないが、その度にチームに強烈なげきを飛ばし、チームに活を入れ続けた。特に1失点目を喫した直後の言動は主将に相応しい立ち振る舞いである。

もともと、そういう気質を兼ね備えていた背番号4。主将を託されたことで責任感がより増した。

「キャプテンマークというのは責任がある。自分がどうにかしようというのはあるけど、チームが自分を支えてくれている。自分1人では何もできない。本当に仲間は心強いですし、やっぱりレッズの代表として今後も頑張りたい。辛いときは声をかけて、キャプテンらしいことをやっていきたい」。

自覚と責任感が芽生えた男の存在は頼もしいばかりである。

2月には立ち上がったばかりのU-18日本代表にも選出され、トップチームのキャンプにも参加した橋岡。彼に掛けられている期待は大きい。「海外でプレーをするという目標がある」と語る男は、高校生活ラストイヤーでどのような成長を遂げるのか。今季中のトップ出場も射程に捉えるだけに、まずはユースで勝利に貢献し、次なるステップへの礎を築き上げる。

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