高円宮杯U-18サッカーリーグ2017
プレミアリーグWEST 第1節
セレッソ大阪U-18-大津高校

2017年04月10日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

17年4月8日(土)10:33キックオフ/大阪府・キンチョウスタジアム/試合時間90分
セレッソ大阪U-18
4 2-2
2-2
4
大津高校
小林洵(前半41分)
西村真祈(前半43分)
有水亮(後半1分)
齋藤遼(後半36分)
得点者 オウンゴール(前半9分)
水野雄太(前半13分)
大崎舜(後半14分)
水野雄太(後半29分)

スピード溢れる2トップの活躍によって、幸先良く2点を奪った大津高だが、前半終了間際の連続失点でセレッソに試合を振り出しにされると、後半開始直後に逆転ゴールを献上した。その後は攻撃陣が息を吹き返し、⑨大崎舜と⑩水野雄太のゴールで再び逆転に成功。そのまま試合を終えるかと思われたが、後半36分にクリアミスを決められ、タイムアップ。激しい打ち合いは勝点1を分け合う結果となった。

ピックアッププレーヤー

大津高校DF吉村仁志(2年)
タレントぞろいの中でひと際輝く植田2世
持ち味を発揮し、決定機を何度も阻止

一代で大津高サッカー部の歴史を作り上げた平岡和徳総監督が新年度から宇城市の教育長に就任。総監督から、外部コーチという肩書に変わったものの、ベンチから繰り出される熱いコーチングは今年も健在だ。そして新体制になっても変わらないことがもう一つ。将来が楽しみなスター候補性が多く集う選手の質という点である。

スタメン全員を下級生が占めたこの日も、スピードを生かした飛び出しと突破が売りの⑩水野雄太が2得点。185センチの高さに、速さを備えたストライカーの⑨大崎舜も途中出場ながらも3点目をマークした。綺羅、星のごとくタレントが居並ぶチームの中でも平岡コーチが要注目選手として挙げるのが、2年生DFの④吉村仁志。日本代表のDF植田直通と同じ、公立中学の出身で、今季からレギュラー争いに絡む期待のセンターバックだ。

持ち味は183センチの高さを生かした競り合いの強さ。平岡コーチから試合前に受けた「強気で行け! お前の持ち味を見せてこい!」との指示どおり、エアバトルで能力の片鱗を垣間見せた。また、ゴールカバーでも持ち味を発揮。前半42分には、CKから相手にGKの脇を射抜くヘディング弾を許したが、GKの後ろに回り込みヘディングでクリア。以降も2度のゴールカバーで失点を回避した。結果だけ見れば4失点したが、彼がいなければさらに大量失点してもおかしくはない試合だった。

ただ大きいだけでなく身体能力が高いことも彼の魅力だ。「体を動かすのが好き」で、幼少からサッカーと水泳を掛け持ちしてきただけでなく、時間があればバスケットボールや野球にも身を投じた。中学3年生でサッカー部を引退してからは、顧問にお願いしテニス部にも所属。さまざまなスポーツに触れてきたことが、現在の柔軟な動きにつながっている。

憧れの先輩はもちろん、中学と高校で同じルートを歩む植田だが、「直通さんとは似ている部分がたくさんあるけど、追いつくスタートラインに立ったばかり」と口にするように差は大きい。平岡コーチが指摘するのはメンタル面。「植田はピッチに立つとすさまじい闘争心を見せていたけど、吉村はまだ優しすぎる」と口にする。良さを見せながらも、この日は4失点を喫したのは彼の心に火をつけるには十分な材料となるはず。高校年代最高峰のリーグに挑むこの一年で、心身とも憧れの存在に近づけるか。成長が楽しみな選手であるのは間違いない。

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