高円宮杯U-18サッカーリーグ2016
プリンスリーグ東北 第11節
聖和学園高校-モンテディオ山形ユース

2016年07月11日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

16年7月9日(土)13:30キックオフ/宮城県・仙台育英学園高校多賀城校舎/試合時間90分
聖和学園
1 0-1
1-0
1
山形ユース
原科勇我(後半20分) 得点者 大網友也(前半43分)

序盤から聖和学園が持ち味である個人技を前面に出した戦いで試合の主導権を握ったが、ドリブルを仕掛ける選手と周りの選手の距離が遠かったことが原因で単独突破が続き、思うようにシュートまで持ち込めず。対する山形ユースは効率よく後方から前線にパスを通し、相手陣内に切り込むと前半43分に左CKをDF大網友也が頭で合わせて均衡を崩した。聖和学園は「自分たちのペースでできなかった」(DF小倉滉太)前半から選手の距離感を見直し、後半に入ってからは好機を演出。後半15分には小倉のスルーパスからFW大八木隆斗がPAに抜け出した。大八木のシュートはGKの脇を射抜き、ゴール前で待ち構えたMF藤井僚哉が無人のゴールを狙ったものの、相手DFがかろうじてブロック。このチャンスは惜しくも天を仰ぐ形となったが、20分に藤井のシュートをGKがはじいたところをMF原科勇我が押し込み同点に追いついた。以降もチャンスを作ったものの試合は動かず、勝点1を分け合う結果となった。

ピックアッププレーヤー

聖和学園DF小倉滉太(3年)
持ち味は高い判断力とキープ力
技巧派集団の花形を務めるCBが存在感を発揮

ボールを奪われないことを何よりも大事にする聖和学園のスタイルで、最も重要度が高いのは攻撃のスタートとなるCB。奪われたら即失点につながるため、「信頼できる選手に任せている」(加見成司監督)花形ポジションを今年、託されたのがDF小倉滉太(3年)だ。

セールスポイントは高いキープ力。「最終ラインでボールを持って、相手FWを一枚はがすことができれば、数的優位ができてチャンスになる」と口にするとおり、この日は試合開始から高いキープ力を発揮し、ときには一人で相手エリアまで持ち上がる場面も。ただボールを保持するだけでなくCBを組む西川啓人とのパス交換でプレスに来る相手を疲れさせたり、無理せずにサイドに逃げたり、的確な判断ができるのも特徴で、「いろんな選択肢を判断できるので、やっていて楽しい」と話す。

判断力の高さは本業である守りでも生かされている。164センチと小柄なため、苦手とするセットプレーで失点を許したものの、スタッフからも評価される鋭い読みを生かしたインターセプトや、「守備で大事にしているのは距離感。自分が奪いやすいドリブルスピードに持ち込ませてから奪うようにしている」と明かす1対1の強さで、山形に決定機をほとんど与えず。この日、攻守両面で見せた存在感は聖和学園の中でもトップクラスだった。

今年はチームの要職を務めるだけでなく、県総体が終わってからは、主将の座も任された。最初は不安もあったが、「自分は明るいほうなので、キャプテンが盛り上げていけばチームも良くなるかなって前向きに考えた。やってみれば、プレッシャーもなかったし、東北総体で優勝できて自信にもなって成長できたと思う」とさらなる成長の糧につなげている。最終学年を迎えた今年の目標は選手権優勝。攻守両面でさらに彼の輝きが増せば、夢物語ではないはずだ。

聖和学園DF小倉滉太(3年)
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