高校総体東京都予選 準決勝 関東第一高校-駒澤大高校

2016年06月20日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年6月18日(土)10:00キックオフ/東京都・駒沢第2球技場/試合時間80分
関東第一高
1 0-0
1-0
0
駒澤大高
冨山大輔(後半23分) 得点者  

昨季の全国総体ベスト4の関東第一高と、同選手権ベスト8の駒澤大高の顔合わせとなった高校総体東京都予選準決勝。都予選屈指の好カードは互いに堅実な試合運びを見せ、1点を争う拮抗した展開となった。その中で試合が動いたのは後半23分。関東第一の冨山大輔が左サイドからドリブルを仕掛け、中へと切り込み右足を一閃。強烈なシュートはネットに突き刺さり、関東第一が2年連続で2枠ある東京都代表のうちの1つを獲得した。

ピックアッププレーヤー

関東第一FW冨山大輔(3年)
挫折を経て、成長を遂げた背番号10

夏の大舞台への出場を決めた関東第一の中心にいたのは、4-4-1-1の1.5列目を任されたFW冨山大輔だった。前半こそは小野貴裕監督に「前半は本人に力を残しておきなさいと伝えていた。前にいてもいいけど、力を使い切らないようにして欲しかった」と言われていたとおり、体力を考えながらプレー。しかし、迎えた後半は、最前線で相手のCBとボランチの間でボールを受けると、自らフィニッシュに持ち込んで相手の脅威になり続けた。後半23分には強烈なミドルシュートをネットに突き刺し、チームの勝利に貢献。まさに10番に相応しい仕事ぶりだった。

そんな冨山には忘れられない記憶がある。それは昨年の全国高校サッカー選手権大会東京都予選準々決勝・堀越高戦だ。本命と目されたチームの背番号10を背負うも、1-2で敗れ去ることとなった。冨山からすれば悔やんでも悔やみきれない敗戦。「もう1つ2つ、3つレベルアップしないと自分ももっと上に行けないと思った」と語る言葉からも、自責の念が強く伺い知れる。

しかし、この苦い経験が冨山を大きく変えた。練習からゴールへの意識が変わり、自らが試合を決めないといけないという想いが増幅。さらにTリーグ(東京都1部リーグ)の開幕戦で、FC東京U-18・Bと対戦したことでさらなる刺激を受けた。「Bチームなのにすごいなと感じて、こいつら倒したいなと。久保君とか本当にうまくてヤバかったですね」。

ライバルたちと凌ぎを削り、成長を遂げてきた冨山。「苦しいときに点が取れるのは彼しかいない」と指揮官からの信頼を勝ち得るまでになったが、「昨年も(全国総体で)ベスト4までいったので、その先の世界を体験したい」と現状に満足するつもりは毛頭ない。昨夏のリベンジを果たし、チームを全国優勝に導く覚悟だ。

関東第一FW冨山大輔(3年)
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