東京都リーグ1部 第8節
成立学園高校-帝京高校

2016年05月19日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年5月18日(水)18:00キックオフ/東京都・駒沢第2球技場/試合時間90分
成立学園
0 0-0
0-0
0
帝京
  得点者  

序盤から成立学園高はFW竹本大輝を軸にテンポのいいパスワークを披露。しかし、最後のつめが甘く、決定機までは至らない。一方の帝京高は守備の時間が長くなりながらも、手数をかけないカウンターで応戦。前半45分には期待の1年生FW佐々木大貴がクロスバー直撃のミドルシュートを放つなど、好機の回数では相手を上回った。後半はさらにこの構図が色濃くなるが、両GKの活躍もあって、最後まで互いにネットを揺らすことはできず。互いに勝ち点1をつかむに留まった。

ピックアッププレーヤー

成立学園GK園田悠太(3年)
好プレーを生み出しはじめた
日ごろからの生活態度の改善

GK園田悠太がいなければ、成立学園は引き分けに持ち込めなかっただろう。特に後半37分の至近距離で迎えた大ピンチを、好セーブで切り抜けたことはこの日いちばんのビックプレー。試合後、宮内聡監督も「あいつがだいぶ良くなってきた」と園田のプレーぶりに賛辞を惜しまず、本人も「自分の持ち味であるセーブでチームを救えたのは良かった」と充実の表情を見せていた。

では何故、彼がこの試合で活躍できたのか。その背景には元女子日本代表・山郷のぞみGKコーチの存在があった。1年時は専属のコーチがおらず、毎日の練習メニューは自分たちで決めていく日々。その中で2年時から山郷GKコーチが着任すると、メンタル面が大きく成長したのである。

もともと潜在能力を高く評価されていた園田。山郷GKコーチ曰く、「今日のビックセーブも彼の能力を考えれば、驚きはない」とのこと。しかし、このパフォーマンスを安定して出せなかったことが彼の抱える問題点だった。そこで山郷GKコーチは「能力はあるのですが、GKとして見たときのピッチ外での振る舞いや練習への入り方や取り組む姿勢が課題」であると判断。自らの性格が試合中に出ることも多く、日ごろの生活態度を見直すことでプレーの安定化を促した。そこから「口やかましくいった」と山郷GKコーチ。すると彼に変化が見られ、練習前からメリハリをつけられるようになった。好不調の波も徐々に小さくなり、チームメイトからの信頼も勝ち得たのである。

ただ、山郷GKコーチは「ちょっとずつ伝わっているけど、高校生なので逸れてしまうことも多少ある。自分の中ではそこが直ればもっと良い選手になる」と、彼の伸びしろを話す。「セーブは得意なので、もっとチームを盛り上げられる声、コーチングをできるようになりたい」(園田)という想いを実現させるためにも、今以上にオフザピッチでの振る舞いが必要不可欠。最後の夏に輝くべく、日ごろの生活態度がより重要になるはずだ。

成立学園GK園田悠太(3年)
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