高円宮杯U-18サッカーリーグ2016
プレミアリーグEAST 第1節
柏レイソルU-18-横浜F・マリノスユース

2016年04月11日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年4月10日(日)15:30キックオフ/東京都・味の素スタジアム西競技場/試合時間90分
柏U-18
1 0-1
1-0
1
横浜FMユース
薄葉迅人(前半42分) 得点者 中村陸(後半39分)

前半の主導権を握ったのは横浜FMユースだった。相手CBとボランチの脇をうまく使い、バイタルエリアを攻略。前半42分にはMF薄葉迅人のPKで先制点を奪うことに成功する。しかし、後半に入ると様相は一変。中盤でボールを動かせるようになった柏が流れをつかむと、終盤の後半39分にMF中村陸が同点ゴールを奪う。さらに攻勢を強めた柏は、試合終了間際にMF大谷京平がネットを揺らすもオフサイドの判定でノーゴール。最後まで死力を尽くした両者の対決は勝ち点1を分けあうにとどまった。

ピックアッププレーヤー

柏U-18FW中村駿太(2年)
エースになる自覚を持ち
点取り屋としてチームの攻撃をけん引する

押しこまれた前半から一転、後半は本来の躍動感のある攻撃を取り戻した柏。その原動力となったのが、後半14分から出場したFW中村駿太だった。流れを帰るべくピッチに立つと、勇猛果敢な姿勢で攻撃陣をけん引。相手選手の間で受け、DFラインの裏へと抜けだす動き。そして何よりもゴールに向かう貪欲さを見せつけ、後半39分にはMF中村陸の同点弾を演出してみせた。

U-17日本代表の中村駿が、点取り屋としての才能を見出されたのは小学校5年生の春。柏のU-12に所属していた彼はサイドハーフを務めていた中で、松原直哉監督(当時)からシュートセンスの高さを評価されるとポジションを最前線に移した。そこから彼のサッカー人生は大きく変化。小学校6年時の全日本少年サッカー大会決勝ではハットトリックの大活躍を見せ、チームの優勝に大きく貢献した。

その大会で得点王に輝いたが、中村駿は「当時の監督からは『プロで活躍してほしい』と常にいわれていた。自分たちの代の試合でゴールを決めたとしても褒められることはなかったですし、もっと上の要求をされていた。外した本数や適当に打ったシュートに対しては厳しく指摘されていた」と振り返る。「絶対にゴールを決めるという強い気持ちを今は持てているので、本当に当時の監督には感謝しています」という教えが、点取り屋としての才能を大きく昇華させたのである。

ただ、ストライカーとしての強気な姿勢が、チームにはまらないことも多い。今年はエースとして大きな期待を掛けられていたが、プレミアリーグEASTの開幕戦はベンチスタートを余儀なくされた。それでも自らの役割をしっかりと全うしたのは、エースになるという自覚があったからこそ。「点を取る才能は他の子にないストロングポイント。教えられて身につくモノではない」(永井俊太監督)。次こそはチームを勝利に導く得点を奪い、自らがエースであることを証明する。

柏U-18FW中村駿太(2年)
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