サニックス杯国際ユースサッカー大会2日目
グループC 市立船橋高校-大津高校

2016年03月20日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年3月18日(金)10:00キックオフ/福岡県・グローバルアリーナ フィールドA/試合時間70 分
市立船橋
2 1-0
1-1
1
大津
太田貴也(前半31分)
矢野龍斗(後半4分)
得点者 水野雄太(後半10分)

初戦を勝利で終えた両者の戦いは、立ち上がりから3−4−2−1の布陣を敷く市立船橋が攻勢を強めた。ボランチのMF高宇洋を中心に、前線の3人が積極的に相手陣内へと進入。前半31分にはFW太田貴也がネットを揺らし、後半4分にはFW矢野龍斗が追加点を奪った。その後は大津に1点差に迫られ、退場者も出したが、最後まで1点のリードを死守。市立船橋高がグループステージ2連勝を飾った。

ピックアッププレーヤー

市立船橋MF高宇洋(2年)
打倒2つの赤いチーム
全国制覇を目指す名門の全権マエストロ

昨年度の総体準優勝に輝いた市立船橋。その名門で新たに背番号10番を託されたのがMF高宇洋だ。

「彼の武器はサッカー理解度の高さとポジショニングの良さ」(朝岡隆蔵監督)にある。巧みな位置取りでボールを受けると、正確なプレーでチームの潤滑油として攻撃のリズムを構築。その動きはまさに玄人好みのツボを押さえた司令塔といえるだろう。

元中国代表の父を持つ高は、トップ下として昨年は活躍をしていた。しかし、昨年度の選手権県予選決勝からボランチを務めるようになると、サニックス杯の大津戦も同じ位置でプレー。その起用に関して朝岡監督は「彼は攻守において(プレーに)関わり続ける持久的な能力はすごい。どこで攻撃に出て、守備をするというのもしっかりと理解をしている。であれば、うちのチームではビルドアップをしてもらいながら、得点も取ってもらって仕事量を増やしたかった」という狙いがあると話す。

しかし、さまざまなことを任されれば自身のキャパシティーを超えてしまう可能性がある。多くの役割を全うできない選手も少なくない中で、高には「負けず嫌いなので、言われたことができないと自分に腹が立つ。次は絶対にやってやると思う」という負けん気の強さがある。だからこそ、負担の多い役割を一手に担うことができるのだ。

そんな市船一負けず嫌いの男には、忘れられない記憶がある。それは昨年度の選手権3回戦で東福岡に敗れたことだ。夏の総体でも苦汁を舐め、冬もPK戦の末に敗北しただけに、自身の意識を変えるきっかけになったと話す。今年の目標は、「超えないといけない壁」(高)という県内のライバル・流経大柏も含め、2つの赤いユニホームに勝って日本一になること。そして、「良い選手で終わってしまうし、1年から出ているなら大学が取るよというレベルの選手で終わって欲しくない」という指揮官の言葉どおり、すべてのタスクを担い、プロ入りへの道を自らたぐり寄せる覚悟で高校最後の年を戦い抜く。

市立船橋MF高宇洋(2年)
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