平成27年度 埼玉県高校サッカー新人戦 決勝
昌平高校-本庄第一高校

2016年02月22日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年2月20日(土)14:00キックオフ/埼玉県・川口青木町公園陸上競技場/試合時間80分
昌平
2 0-0
2-0
0
本庄第一
オウンゴール(後半32分)
松本泰志(後半39分)
得点者  

序盤から試合の主導権を握ったのは昌平高だった。MF針谷岳晃が攻撃のリズムを作ると、前線の4人が流動的に動いて好機を演出。しかし、松本泰志や針谷が思いきりのいいシュートを放つが、本庄第一守備陣を打ちやぶるまでには至らない。それでも、後半32分に松本が右サイドからのライナー性のクロスで相手のオウンゴールを誘発すると、同39分にも左サイドから松本がゴールを射抜いて勝負あり。昌平高が2年ぶり2度目の新人戦制覇を成し遂げた。

ピックアッププレーヤー

昌平MF針谷岳晃(3年)
体の当て方を変えて
フィジカルコンタクトの弱さを克服

「(後半のように)良くない中で点を取れたのは力がついてきたのかなと思う」(藤島崇之監督)と勝負強さを発揮した昌平高。その原動力となったのはボランチに位置する針谷岳晃だった。抜群のテクニックで相手のプレスを外すと、正確なキックで攻撃をけん引。前半27分には相手の圧力に屈せず、左サイドから正確なサイドチェンジをピタリとつけた。また、前半2分には絶妙なターンから右足で相手ゴールを強襲。積極的にゴールを狙う姿勢も光り、司令塔と呼ぶに相応しい活躍だったといえるだろう。

昨年からレギュラーを担う針谷だが、これまでは先輩たちの陰に隠れ、目立つような存在とはいえなかった。特に164センチ、51キロという細身のボディーはフィジカル面で分が悪く、高い技術力を発揮する前につぶされてしまうこともしばしば。1年時には当時のエースFW野村祐一朗(現:新潟医療福祉大)から「フィジカルトレーニングをやれ」とアドバイスを受けるほどで、針谷も体の強さを身につける必要性を感じていた。しかし、フィジカル能力を鍛えるのは一朝一夕。ウイークポイントを克服するためには工夫が求められた。そこで針谷は、「練習中から体の当て方を意識した。どこに入れば相手の体に当たらないとか。あとはファウルのもらい方もコーチから教わった。ボランチなので後ろからも相手が来る。なので、プレスバックをされたときに相手のコースに入って、そのまま押されるようなことを意識した」。結果、相手の当たりをまともに受ける機会が少なくなり、攻撃の柱として輝くようになったのだ。

新チームの副主将を託された針谷の目標はプロの道に進むこと。そのためには、当たり負けしない体を今後も作りつつ、「ボールを失わないようにしないといけないし、新人戦は4得点を目標にしていたのですが、2得点しか挙げられなかったのでもっと得点に絡まないといけない」(針谷)。まずは昌平高で夏の全国総体出場を目指し、全国レベルで同様のプレーができることを証明したいところだ。

昌平MF針谷岳晃(3年)
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