平成27年度 第37回九州高等学校(U-17)サッカー大会
1次リーグ 鹿児島城西高校-長崎海星高校

2016年02月15日

松尾祐希(フリーライター)文・写真

16年2月13日(土)10:00キックオフ/鹿児島県・県立サッカー場・ラグビー場B/試合時間60分
鹿児島城西
1 0-0
1-0
0
長崎海星
四元優希(後半12分) 得点者  

鹿児島城西高はすでにブロックリーグ突破を決めており、対する海星高は勝利を収めなければ敗退が決定する状況。その中で先手を取ったのは鹿児島城西高だった。後半12分にMF高野優太が上げた右クロスのこぼれ球から、途中出場のDF四元優希が右足を振りぬき均衡を破る。追いこまれた海星高もMF永峯慎也を軸に攻勢を強めたが最後まで無得点。「一試合一試合成長できればいい」(小久保悟監督)という鹿児島城西高が無敗で首位通過を決めた。

ピックアッププレーヤー

長崎海星GK馬上秀義(2年)
高1の冬からGKに再転向
188センチ大型守護神

大雨の影響を受けたすべりやすいピッチでも、堂々たるプレーを見せたのが馬上秀義である。特に本人が「CK、FKとかクロスのハイボールには自信がある」と語る、防空能力は特筆すべきモノ。そんな彼が成長を遂げたのは、GKへの愛着が強かったからだといえるだろう。

最後まで奮闘した馬上が、初めてゴールマウスを守ったのは小学校4年生。シュートを止めることに喜びを覚えた彼は順調に成長を果たすと、小学校6年生のころには県トレセンにも選出された。しかし、その後はチーム事情で小学校6年生の冬にフィールドプレーヤーを兼務すると、中学校進学を機に本格的にコンバート。それ以降、ゴールを守ることはなくなってしまった。

海星高へと進学後は、中学校3年生から本格的に取り組んだCBのポジションでレギュラーを目指した。しかし、「GKをしているときより、サッカーに対する気持ちがなくなってしまった」と守護神への想いが募ると、高校1年生の12月。新チームが発足後のタイミングで、コーチからGKへの再転向を打診された。最初は冗談混じりの話だったと本人は振り返るが、その日のうちにGKグローブを購入。自らが待ち望んだポジションで再スタートを切る機会を得た。

しかし、約4年間のブランクを埋める作業はたやすいモノではない。海星高にはGKコーチを置いていないため、自らの技術を向上させるのはより困難を極めた。それでも、歴代の先輩GKたちが残してくれたGK用の練習メニューや、周囲からのアドバイスで、GKの感覚を取り戻すことに成功。「始めたばかりのころは足元に来るボールへの反応が悪かった」と本人が語ったが、今では小学校のころから比べて30センチ以上伸びた自らの体を使いこなすこともできるようになりつつある。目標は日本代表の西川周作だと話す海星の防人は、GKへの想いを捨てなかったからこそ今がある。「GKのほうがうれしいと思える瞬間が多い」(馬上)。今後もこの想いを胸に、さらなる飛躍を遂げることを誓う。

長崎海星GK馬上秀義(2年)
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