第94回全国高校サッカー選手権大会 栃木県大会決勝
矢板中央高校-真岡高校

2015年11月09日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

15年11月7日(土)13:00キックオフ/栃木県・グリーンスタジアム/試合時間80分
矢板中央
3 3-0
0-0
0
真岡
森本ヒマン
(前半19分、31分)
オウンゴール
(前半30分)
得点者  

応援団の熱い声援を受けた矢板中央が序盤から試合の主導権を握る。前半19分には、身体能力の高さを生かしたFW森本ヒマンが先制点。同30分にはMF伊藤心の左クロスがオウンゴールを呼びこむと、同31分に森本が再びネットを揺らし3点目。後半はペースを落とした矢板中央だが、DF星キョーワァンと川上優樹を軸とした守備陣が高い集中力を発揮。矢板中央が盤石の体制で勝利を収め、3年連続となる選手権出場を決めた。

ピックアッププレーヤー

矢板中央FW森本ヒマン(3年)
屈強なフィジカルが自慢!
怪我を乗り越えた頼れるエースストライカー

185センチ、81キロの屈強な肉体と、コンゴ人の父親から授かった天性の身体能力。これらの強みがFW森本ヒマンの代名詞といっても過言ではないだろう。この決勝戦ではチームを勝利に導く2得点を奪取。特に1点目のゴールシーンは圧巻だった。「(空中戦で)胸トラップをして、澤野(祐輝)君が呼んでいたのですが監督から『自分でシュートを打て』といわれていたのでゴールを狙いました」(森本)というように、左サイドで相手を蹴散らすと、体を反転させてペナルテイーエリア内に進入。最後は左足でネットを揺らし、森本らしさが詰まったゴールを決めてみせた。

今でこそ最前線で輝きを放つ彼だが、順風満帆の高校サッカー生活を歩んできたわけではない。全国高校サッカー選手権には1年時から出場し、1回戦・四日市中央工業戦では交代出場から得点を挙げて注目を集めた。しかし、2年時に入ると中学時代から痛めていた左ヒザ痛が再発。「痛かったら無理をしなくていい」と指揮官から配慮され、思いきりプレーすることはなかった。

迎えた最終学年。昨年同様に思うような動きを見せることができず、「春先から点が取れなかった」(矢板中央高・高橋健二監督)とチームは決定力不足を露呈。思うように結果を得られずにいると、総体予選決勝では県内のライバル佐野日大を前にPK戦で涙を飲んだ。

しかし、夏以降は森本が先発に復帰。安定して試合に出続けるようになると、チームの調子も上向きに。迎えた今予選は攻撃陣の軸としてチームをけん引し、今予選はチームトップの7得点。「大会前から(2トップを組む)澤野とゴール数を競っていた。澤野が6得点で僕はこの日の得点で7得点になったので彼に勝てました(笑)」と試合後は自身の出来に満足そうな表情を見せていた。「故障とかが完治すれば、全国大会ではもっと良いプレーができる」と指揮官の太鼓判を押す栃木の怪物。最後の冬は自身のポテンシャルを最大限発揮し、チームを全国制覇に導いてみせる。

矢板中央FW森本ヒマン
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