高円宮杯U-18サッカーリーグ2015
プリンスリーグ関西 第13節
金光大阪高校-阪南大学高校

2015年09月07日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年9月5日(土)11:00キックオフ/大阪府・J-GREEN堺/試合時間90分
金光大阪
3 1-0
2-2
2
阪南大学高
尾崎功治
(前半9、後半44分)
上西達也
(後半39分)
得点者 小松拓幹
(後半2分、3分)

今季、大阪府1部リーグから昇格してきたものの下位に低迷する金光大阪高が、首位の阪南大高に挑んだ。前半9分に試合が動く。PA手前でMF山田楓真が得たFKをFW尾崎功治が頭で合わせて、金光大阪が先制する。以降は、阪南大高にヒヤリとする場面を作られながらも失点を回避し、1-0で前半を終えたが、「後半の立ち上がりに緩くなってしまった」(尾崎)と後半の立ち上がりに2失点し、一転して追いかける展開に。それでも最後まで諦めずゴールに迫ると、残り6分で2得点を奪って逆転に成功。阪南大高に今季初めて土をつけ、残留争いから一歩抜け出した。

ピックアッププレーヤー

金光大阪高FW尾崎功治(3年)
自分の武器に悩むストライカー
「自信につながる」2得点は飛躍のきっかけになるか!?

「自分の武器がわからない。なぜ、試合に出られているのかもわからない」。2得点を奪い、首位撃破の立役者となったFW尾崎功治(3年)は試合後、そう首を傾げた。

関西でも名の知れた金光大阪で9番を背負うように実力は確か。プレーについて、チームメートは「ドリブルが独特だし、競り合いも強い」と評するように、チーム内でも抜きん出た存在だ。ただ、本人からこぼれる言葉は「みんな、一個は武器を持っているのに、僕は特徴がないので何で生きていこうか悩んでいた」と、どれも自信なさげ。弱気な性格のせいか、岩松哲也監督はじめコーチ陣から「宝の持ち腐れ」といわれ続けるなど、結果も残せていなかった。

開幕から数試合はスタメン出場を果たしたもののゴールは奪えず、次第に交代の切り札が定位置に。この日は、5月2日に行ったプリンスリーグ関西第5節以来、8試合ぶりのスタメン出場となったが、「絶対に点を取ってやろうと思っていた」との意気込みどおり、秘めたポテンシャルを垣間見せた。

最初に披露したのは突破力。これまでは「判断が悪かったのでボールを奪われてばかり」で彼のボールロストからピンチを招くことも多かったが、「今年、1~3月まではボールを持った際に周りを見る練習ばかりしていた。今は少し、習慣づいてきてうまくいくようになった」という成果が表れ、この日はきっちりクロスやシュートまで持ち込んだ。

続いて見せたのは、競り合いの強さ。173センチと大柄ではないが、「できるだけフリーで、スペースに走り込む」ことで、余裕を持ちながらヘディングで対応。9分にはMF山田楓真のFK、89分には左サイドからのクロスを頭でたたき込み、勝利に貢献した。岩松監督が「今日がよくても、次の日はまったくダメだったりする」と苦笑いするように、本格覚醒とまではいえない。だが、尾崎自身が「今日の得点は自信につながる」と口にしたように、飛躍のきっかけとなる試合だったのは間違いない。

金光大阪高FW尾崎功治
金光大阪高FW尾崎功治
金光大阪高校-阪南大学高校01
金光大阪高校-阪南大学高校02
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