平成27年度 全国高等学校総合体育大会(サッカー競技)
男子 3回戦
立正大淞南高校-草津東高校

2015年08月06日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年8月5日(水)10:00キックオフ
兵庫県・しあわせの村多目的運動広場/試合時間70分+PK戦
立正大淞南
1 1-0
0-1
PK
4-2
1
草津東
上西健也
(前半14分)
得点者 宮迫晶矢
(後半13分)

序盤から、草津東が主導権を握ったが、立正大淞南が講じたエースMF山本悠樹封じが功を奏し、決定機まで持ちこめない。前半9分に放ったDF宮迫晶矢のミドルシュートが、クロスバーに阻まれるなど得点が奪えずにいると、前半14分には速攻からMF上西健也がゴールを奪った立正大淞南が先制した。後半は草津東が攻勢を強め、後半13分には山本悠のロングフィードから宮迫がヘディング弾を決めて同点に。21分にはPKを獲得したが、淞南のGK小笠姫馬がキックを封じ、2点目とはならず、PK戦に突入した。ここでも、小笠が存在感を発揮。草津東のキックを2本セーブし、8強入りを手繰り寄せた。

ピックアッププレーヤー

立正大淞南高GK小笠姫馬(3年)
親子3代、GKの守護神がPK3本を防ぐ活躍

いつも南健司監督からかけられるのは、「1試合、3本以上のスーパーセーブをしろ」という言葉。しかし、ムチャブリともいえる厳しいノルマを達成したGK小笠姫馬(3年)の活躍がなければ、この日の勝利はなかったといっても過言ではない。

「自分が止めないとダメ」という気持ちで、この試合に挑んだ小笠だが、序盤から草津東に押される時間が続き、後半13分には同点弾を許して、苦境に追いやられた。だが、ここから彼の見せ場が到来。21分に迎えたPKの場面では、「ここで止めないと勝てない。勝負がかかった場面だったので、自分が止めてやろうという気持ちが強かった」とMF山本悠樹の動きをしっかり見極めてセーブした。1-1で迎えたPK戦でも再び山本悠と対じすることに。1本目と同じく右に飛ぶフリをして、左に動いてストップ。4番手のキックも封じ、計3本のPKを防ぎ、勝利をつかんだ。

同じくPK戦となった1回戦の東北高戦でも2本のPKセーブをしているように、勝負どころでの活躍が目をひく守護神だが、サッカーを始めた当初はフィールドの選手で、GKを始めたのは小学校5年生からとスタートはやや遅め。「身長が高かったから」という理由で始めたものの、メキメキと頭角を現し、立正大淞南入学後は国体選抜にも選ばれた。

活躍には184センチの高身長がまずあがるが、欠かせないもう一つの要因は色濃いGKとしての遺伝子。大阪の桜宮高でプレーした父も、国体に出場したこともあるGK。さらに、祖父もサッカー経験者で、徳島選抜の守護神として国体に出場しており、自然とGKの動きを受け継いでいたのかもしれない。

「どんなときでも、どんな試合でも、チームを救えるキーパーになりたい」。そう話すとおりの活躍を、ここからの佳境でも見せられるか注目だ。

立正大淞南高GK小笠姫馬
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