全国高校総体滋賀県大会 準決勝
草津東高校-光泉高校

2015年06月05日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年6月4日(木)11:00キックオフ
滋賀県・布引グリーンスタジアム/試合時間70分
草津東
6 3-0
3-0
0
光泉
鎌田麓
(前半7分、25分)
山本悠樹
(前半10分、後半1分)
高橋晃平
(後半12分、19分)
得点者  

「立ち上がりから、ガツガツ行こうとチームのみんなで話していた」と主将のMF山本琢真が振り返ったように、草津東高は試合序盤から、攻撃のエンジンを全開に。7分に右サイドを破ったMF北川卓の低いクロスをMF鎌田麓が頭で合わせ先制すると、前半だけで3得点を奪った。後半も開始35秒で追加点を奪うと、最終スコアは6-0。「もっとパスとシュートの精度を上げないといけない」と小林茂樹監督が話し、守備でもミスからピンチを迎えるなど課題も見られたが、圧倒的な攻撃力で全国出場にリーチをかけた。

ピックアッププレーヤー

草津東MF山本悠樹(3年)
プロのスカウトも魅了したナンバー10
初の全国を経てスケール増す

「得点は一番分かりやすいアピ―ル。今日は取ろうと決めていた」。そう意気込むどおりの活躍でチームを大勝に導いたのは、10番を背負うエースのMF山本悠樹だった。開始から、パスで攻撃のタクトを振るった彼の見せ場はまず10分。相手クリアを拾うと、FW高橋晃平とのワンツーで密集を抜け出しチームの2点目をマーク。後半も開始から1分も経たないうちにペナルティーエリア左からゴールを奪うと、以降も勢いは止まらず高橋への2アシストも記録した。

後半24分には中1日で行われる決勝戦を考慮し、交代を告げられたが、ちょうどペナルティーエリア手前でのFK。蹴る直前に代えられそうになったが、ハットトリックを狙った彼はベンチに向かって無言でラストワンプレーをアピールした。チャンスを得たものの、キックは強風を受けてあさっての方向へ。「もう1点欲しかったですね。FKはボールを置いた瞬間に向かい風が強くなって…嫌がらせかよって思いました(笑)」と苦笑いしたが、訪れたJリーグのスカウトの視線を独り占めする活躍だった。

1年時から背番号10を背負うように実力は確か。初めて全国の舞台に立った昨季の選手権でも、中盤から繰り出すパスと、相手DFが嫌がる間合いでボールを引き出す動きなど、才能の片りんを見せた。結果こそ2回戦敗退で終わったが、「東福岡と対戦して、フィジカルの違いを痛感した。特に中島賢星(現・横浜FM)と増山朝陽(現・神戸)の腕の力がすごくて、体を寄せても離されてしまった」という気づきを得たのは大きな収穫。選手権後は腕力を鍛えただけでなく、小林茂樹監督からかけられる「少々の厳しいプレーでも倒れるな。倒れてもすぐに起き上がれ」という言葉も成長を促進し、局面を個人で打開する力を身につけた。

目標はプロ入り。「多くの人に見てもらえる全国に出るのが一番のアピール」と意気込む。新たなスター候補が日の目を見ることができるか。予選決勝での活躍からも目が離せない。

草津東MF山本悠樹
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