第97回全国高校サッカー選手権大会 全試合完全レポート

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高校サッカー選手権。優勝候補はこの5チームだ!

2018年12月25日

ストライカーDX編集部 構成

毎年恒例の全国高校サッカー選手権大会が、今年度も大みそかの前日、12月30日から開幕する。ここでは今大会の優勝候補のチームを紹介する。

■流通経済大柏
まず優勝候補筆頭に挙げられるのが、流通経済大柏だ。昨年度の大会では決勝で涙を飲み、準優勝に終わったが、今年度は、優勝するための基礎を築くために守備力を再強化。さまざまな選手を組み合わせてベストな布陣を導き出すことで、激戦の千葉県予選では強豪、習志野、市立船橋を相手に無失点でしのぎ切った。その中心が、J1鹿島内定の関川郁万だ。高さ、強さを兼ね備えた将来性のあるDFで、昨年度の決勝でも抜群の存在感を発揮していた。攻撃陣を引っ張るのは、1年時からトップチームのメンバーだった熊澤和希。MFながら県予選では4試合連続ゴールを決めるなど、ゴール嗅覚に優れ、ゲームメーク能力にも長けている。関川、熊澤と攻守で大黒柱を置くことで、勝ち切る力強さが増した感がある。
そして流通経済大柏を優勝候補筆頭に置く最大の理由が、くじ運の良さだ。今大会では優勝候補のほとんどが、流通経済大柏とは逆のブロックに固まった。同じブロックに入るライバルはと言えば、樋口士郎監督が勇退を発表した名門・四日市中央工(三重県)、インターハイベスト4の東山(京都府)、初出場ながら前評判の高い瀬戸内(広島県)、2014年度大会覇者の星稜(石川県)あたりだが、ここ1年の戦いぶり、選手の充実度から言えば、流通経済大柏が一枚上手。初戦で波に乗ってしまえば、決勝戦まで楽に勝ち上がれる可能性がある。

■前橋育英
流通経済大柏とは逆のブロックから高みを望むのが、前回覇者の前橋育英(群馬県)だ。チームの軸は、J1松本内定のFW榎本樹、J2新潟内定の秋山裕紀の2人。榎本は昨年度の優勝メンバーで、高さ、強さ、テクニックと三拍子そろったストライカー。秋山はチームのエースナンバー14を背負う期待の逸材で、ボランチからの展開力とゴール前に入り込む迫力は一級品だ。県予選決勝では桐生第一に先制を許すも、終了間際に逆転勝ちを収めるなど、チームのモットーである“ネバーギブアップ”の精神は健在。大会連覇に向けて準備は整っている。

■東福岡
選手権を知り尽くしている赤い彗星・東福岡も面白い存在。今年度も豊富なタレントを擁するチームで、右サイドバックの中村拓海はU-18日本代表でJ1 FC東京内定、センターバックの丸山海大はU-17日本代表、攻撃を操る荒木遼太郎はU-16日本代表と、その実力は折り紙つき。県予選では、準々決勝から決勝まで先制点を許すなど苦しい戦いを強いられ、いまだ発展途上のチームだが、プレミアリーグWEST(ユース年代最高峰の西日本リーグ)で高校チーム最上位(5位)に位置する実力は侮れない。課題の守備を修正できていれば、上位進出も可能だろう。

■青森山田
2年前の王者、青森山田も虎視眈々と覇権奪還を狙っている。今年度の青森山田は、爆発的な攻撃力を誇るチーム。プレミアリーグEAST(ユース年代最高峰の東日本リーグ)では惜しくも2位となったが、総得点47は断トツの1位。優勝の鹿島アントラーズよりも20点も多くゴールを奪ったほどの破壊力だ。その原動力が、J1札幌内定の檀崎竜孔だ。左サイドからスピードに乗ったドリブル突破は圧巻で、同リーグでは16点をたたき出した。守っては、J2福岡内定のDF三国ケネディエブスが圧倒的な存在感を発揮。192センチの高さでFWとしても活躍し、同リーグで5得点を決めている。攻守に充実した布陣で2年ぶりの頂点も射程圏内だ。

■大津
そして今大会のダークホースになりそうなのが、九州の雄・大津。注目は、超高校級の3選手だ。センターバックの吉村仁志はU-18日本代表で、コンビを組む福島隼斗がJ1湘南内定と中央2枚が強固。さらにMF水野雄太もU-18日本代表のドリブラーと実力者が名を連ねる。プレミアリーグ昇格を掛けたプレーオフでは、決勝で矢板中央(栃木県)を相手に得意の堅守速攻で得点を奪い、見事昇格を果たした。チームのスタイルは全員攻撃・全員守備と、献身的なプレーが信条。1戦必勝で戦って行けば、初優勝も夢ではないだろう。

そのほか、プレミアリーグ関東で圧倒的な強さを見せた矢板中央、大会注目のFW西川潤を擁する桐光学園(神奈川県)と、優勝候補を挙げればきりがないが、不思議なことに、流通経済大柏は、これらのチームと決勝まであたることがない。出場チームで飛び抜けた実力校はないが、この組み合わせがどう作用するのか。冬の王座をつかむ戦いは、まもなくキックオフされる。

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流通経済大柏が優勝候補筆頭。今大会ナンバーワンDFと評判の関川(写真右)がチームをけん引する
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