第97回全国高校サッカー選手権大会 全試合完全レポート

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第97回全国高校サッカー選手権大会
2回戦 尚志-東福岡

2019年01月03日

安藤隆人(サッカージャーナリスト)取材・文
佐藤博之 写真

19年1月2日(土)12:05キックオフ/埼玉県・浦和駒場スタジアム/観客7,020人/試合時間80分
尚志
2 1-0
1-0
0
東福岡
坂下健将(前半31分)
高橋海大(後半35分)
得点者  

立ち上がりから2回戦屈指の好カードに相応しいゲームとなった。先制したのは尚志。31分、左サイドを破ったFW⑨染野唯月のシュートのこぼれ球をMF⑥坂下健将が豪快に突き刺した。その後、東福岡は次々と攻撃のカードを切るが、後半35分に交代出場の尚志MF⑩伊藤綾汰の折り返しから、MF⑭高橋海大に強烈な一撃を浴びて、勝負有り。尚志が2−0で東福岡を下して、3回戦進出を決めた。

「東福岡に勝つために1年間やって来た」
尚志が1年前の0−3のリベンジ達成!!

「もともと東福岡を意識していましたが、組み合わせが決まってから、もっと戦いたくなった。『1回戦絶対に勝って、ヒガシとあたるぞ!』とずっといっていた」(尚志・仲村浩二監督)。

尚志にとってこの一戦は特別な一戦だった。昨年度の選手権初戦で尚志は東福岡に0−3の完敗を喫していた。

「本当にヒガシさんに勝ちたくて、この1年間やってきた」と仲村監督が語れば、2年生エースストライカーのFW⑨染野唯月も、「やってやろうという気持ちをみんなで一つにした。去年0−3で負けたので、今年は3−0で勝とうというみんなの目標だった」と力強く語った。

その想いを彼らは見事に具現化をしてみせた。立ち上がりから⑨染野のポストプレーを活用しながら、トップ下の⑦二瓶由嵩、左MFの⑭高橋海大の飛び出し、右MF⑪加瀬直輝のドリブル突破を駆使して、東福岡ゴールを攻め立てた。

守ってはGK①森本涼太、CB⑳黒澤誓哉、ボランチの⑥坂下健将と⑮大川健のセンターラインを軸に、1回戦で大暴れをした東福岡FW⑨大森真吾を封じ込め、得意のワイド攻撃も冷静に対応した。

そして前半31分、左サイドを突破した⑨染野のシュートのこぼれ球を、猛然と後方から駆け上がって来た⑥坂下が蹴り込んで、尚志が待望の先制点を奪った。後半に入っても決定機を作り出したのは尚志だった。

後半2分、右サイドを突破した⑪加瀬の折り返しを、⑦FW二瓶由嵩がフリーで受けて、決定的なシュートを放つも、これは東福岡GK①松田亮のファインセーブに阻まれる。同11分にも⑨染野の折り返しを⑭高橋がフリーでシュートを放つが、これも①松田のファインセーブに合った。同24分にも左からのクロスを⑦二瓶がダイビングヘッドを放つが、枠の外。

決定機をなかなかものに出来なかったが、それでも焦れることなく試合を進め、同35分に⑭高橋が待望の追加点。そのまま無失点に抑え、2−0の勝利を飾った。

「去年はちょっとヒガシさんをリスペクトしすぎて、前半からガンガン前からプレッシングを掛けて、高い位置からはめて行って先制点を奪って、逃げ切りたいという戦い方だった。でも、今年は互角以上の戦いが絶対にできるので、いつものウチらしいサッカーをしようと話して送り出しました。今年は冷静に五分五分のゲームだと思うので、前からより、自分たちのいつものゾーンから全体でプレスを掛けて、普通に戦おうとした。それくらい自信がありました」(仲村監督)。

1年越しのリベンジを果たした尚志。次なる相手も強豪・前橋育英だが、この試合でさらに逞しくなった彼らは、「この勝利を無駄にしないためにも」(染野)さらに一体感を持って、この試合のように前回王者に臆することなく、自信を持って臨んでいく。

監督・選手コメント
尚志・仲村浩二監督
ウチは4−4−2のバランスですが、東福岡さんのワイド攻撃だったり、2シャドーが飛び出して来るいろんな攻撃があります。それをマンツーマンでつくのではなく、バランスよく守って、相手が一番怖い所に選手が入って行けるように常にトレーニングをやって来たので、それを出せた。配球の2番(中村拓海)の所にウチの高橋海大をあてました。中村君を抑えてくれて、本当に活躍をしてくれたと思います。守備は『背後からの守備』を徹底してやってきました。相手の背後からボールを突く守備がうまくできました。もともと東福岡を意識していましたが、組み合わせが決まってから、もっと戦いたくなりました。「1回戦絶対に勝って、ヒガシとあたるぞ!」とずっと言ってきました。1試合1試合全て決勝のつもりで戦います。プレミアの参入戦から1戦1戦全て決勝のつもりで戦ってきた。マリノスは15回やって1回勝てるかどうかの試合だった。日々の成長が目に見えて、本当に良いチームだなと思います。

尚志・⑨染野唯月
昨年負けていて、やってやろうという気持ちを一つにしました。去年0−3で負けたので、今年は3−0で勝とうというみんなの目標でした。決定機は自分たちが多くて、決めるだけのシーンが多かったと思います。外してもしっかりと守備から入りながら、攻撃の手を緩めずに戦うことができました。僕は後ろの選手が頑張ってくれたので、僕は前線で『尚志の起点』になるだけです。個人としては点を獲りたかったのですが、丸山海大と勝負ができたことは、すごく嬉しいし、自分の中では勝てた手応えがあるので、今日のゲームはチームとしても個人としても成長できた試合でした。

尚志・⑥坂下健将
カウンターでは監督から前に出ろといわれていたので、後は思い切り打つだけでした。コーチから「思い切りのよさがゴールを生む」といわれていたので、思い切り蹴りました。ヒガシの形はボランチがサイドに蹴ってくるので、そこはサイドバックがしっかり対応して、ボランチは蹴らせないようにすることを意識しました。

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