第95回全国高校サッカー選手権大会 全試合完全レポート

PUMA

PUMA

第96回全国高校サッカー選手権大会
2回戦 日本文理-旭川実

2018年01月03日

河合拓(フリーライター)取材・文
松岡健三郎 写真

17年1月2日(火)14:10キックオフ/埼玉県・NACK5スタジアム大宮/観客3,049人/試合時間80分
日本文理
2 2-0
0-0
0
旭川実
久住玲以(前半14分)
亀山来駆(前半28分)
得点者

互いにチャンスをつくり出す中で、前半14分、右サイドからの折り返しを⑩久住玲以がゴールに決めて、日本文理が先制点を挙げる。さらに同28分にもGKのロングキックを受けた⑮亀山来駆がドリブルで守備を翻ろうして強烈なシュートを決め、2点のリードを奪った。後半、反撃に出たい旭川実だったが、日本文理の分厚い守備を崩しきれずに時間が過ぎていった。このまま試合は終了し、2-0で選手権初出場の日本文理が3回戦に勝ち上がった。

ロングボールを背中でコントロール!
FW亀山来駆はパスの受け方で違いをつくる

「亀山、ハンパないって!」
対峙した旭川実業のDFが、高校サッカー史に残るかの名台詞の生みの親である中西隆裕だったら、試合後のロッカールームでは、そんな言葉が聞かれていたかもしれない。大迫勇也は後方からのロングボールをピタリと止めて、圧倒的なテクニックを見せたが、日本文理の⑮亀山来駆が見せたロングボールの処理も驚異的だった。

前半25分、GKの㉕相澤ピーターコアミが自陣から蹴ったロングボールに最前線で反応すると、そのボールを背中でトラップ。地面に落ちたボールをコントロールすると、ドリブルでDFを切り裂き、利き足とは逆の左足でシュートを叩き込んだ。
「ギリギリまでボールを見て、体のどこかに当てて前に転がそうと思っていました。いいところにこぼれたので、あとはGKのニアが空いていることが確認できていたので、シュートのコース自体は甘かったのですが、冷静に決めることができました」と、勝利を大きく引き寄せた自身のゴールシーンを振り返り、胸を張る。

後半32分にも亀山はボールを受ける前のフェイクで優位に立つと、ボールを受けて一気に前進。シュートは左に外れていったが、決定的な場面をつくり出した。

2つの場面に共通するのが、ボールを受ける前の予備動作の巧さだ。ボールを受けた瞬間には優位に立てている。

例えば、浮き球のボールが来た際には、「ボールが浮いている間に相手に体を当ててキープするスペースをつくるようにしています。ボールを収めるときは収めて、はたくべきときははたく。できればターンして仕掛ける。時と場合によって工夫しています」と、パスを受ける前の予備動作とパスを受けたあとのプレーへのこだわりを話す。

その根底にあるのは、自分の背後で守ってくれているチームメートたちへの思いだ。
「後ろが頑張ってつないでくれているので、ちょっとでも前でタメをつくって、DFを休ませればと思っています」「後ろは絶対に失点をゼロに抑えてくれると信じているので、前が決めれば試合に勝てるので、決められるようにしています」と、守備陣への絶大な信頼を言葉にした。

初出場ながら2勝を挙げて、3回戦進出を決めたが、まだまだ満足はしていない。
「うちの応援は日本一なので、自分たちも日本一にならないといけないと思っています」と、力強く宣言した。

監督・選手コメント
日本文理
駒沢隆一監督
今日の試合はフロントコートで試合をすることが、絶対のテーマでした。旭川実業さんには、我々のコートに入って来てからのうまさがあります。そこで対応にちょっとしたミスがあると、ピンチになっていました。序盤で相手のシュートがポストに当たったのは、ツイていましたね。立ち上がりのちょっとしたミスや浮足立ったところで失点することはよくあるので、あそこで失点しなかったのは大きかったです。あのときは、フワフワしていたと思うので。今日の2点は、2点とも相手に流れがいきかけているところで決めることができたと思います。作陽さんの印象は、特にありません。これから今日の試合の情報を仕入れて対策したいと思います。

⑩久住玲以
この2試合で3ゴールを取ることができましたが、ここまで取れるとは自分でも思っていなかったのでうれしいです。(⑧古木)雄大からいいボールが来たので、狙ったところに落ち着いて蹴ることができました。このまま得点王を目指してやりたいです。うちは、他のチームよりパワーがありますし、走り勝っているのが、2連勝できた要因だと思います。日本一走ってきていると思っているので、連戦になっても問題ありません。

㉕相沢ピーターコアミ
相手がパスをつないでくることはわかっていたので、どうDFを動かしてやらせないかをずっと考えていました。シュートは打たせないのが一番ですが、打たれたあとのセービングも自信があります。(GKになって1年だが、)コンバートされたのは、コーチに「GKのほうがいい」と言われたからです。高校生になって、去年の開幕戦を見て、関東第一の北村海チディ選手を見て、すごいなと思って、やるようになりました。

img
img
img
img
img
img
img
img
img
img
img
(C)Gakken Plus Co.,Ltd.
ページトップへ