2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝
鹿島アントラーズ-ガンバ大阪

2015年11月02日

川原宏樹(本誌)取材・文 松岡 健三郎(本誌)写真

15年10月31日(土)/13:05キックオフ
埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客50,828人/試合時間90分
鹿島アントラーズ
3 0-0
3-0
0
ガンバ大阪
ファン・ソッコ
(後半15分)
金崎夢生
(後半39分)
カイオ
(後半42分)
得点者  
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過去最多6回の優勝を誇る鹿島と昨年の覇者G大阪の頂上対決となった決勝戦は、多くの観客も集まり互いに気持ちの入った熱戦となった。序盤から激しいプレッシングで試合のペースをつかんだ鹿島が攻勢に出て、多くの決定機を作っていった。一方のG大阪は長谷川健太監督が「今日は前線に起点を作れなかった」と総括したように、頼みの綱であるパトリックへの縦パスをつながせてもらえず、守備に追いやられる状況が続いた。前半15分あたりから、カウンター攻撃でチャンスを作れるようになったが、前半はなんとかしのぎきったという内容だった。「(鹿島が)前半は外してくれていたので、一発チャンスがあればなと思っていた」と長谷川監督が試合中の心境を語ったように、後半に入りG大阪がゴール前でのチャンスを作っていった。だが、その一発があったのは鹿島のほうで、CKから2点を挙げて試合を決定づけた。最後には前がかったG大阪からカウンターでダメ押し点を挙げ3−0で勝利。監督として初めてタイトルを勝ち取った鹿島の石井正忠監督は、「前線からの守備が非常に効いていて、うちらしい展開で試合を終えることができた。JリーグのホームゲームでG大阪に果敢に立ち向かっていってやられてしまいましたけど、今日は理想の形で終えたと思っています」と試合を振り返った。

ピックアッププレー

試合を決めたセットプレー

前半から金崎夢生と赤﨑秀平の2トップが躍動し多くのチャンスを作っていた鹿島だが、決めきることはできなかった。対するG大阪も遠藤保仁の組み立てからチャンスを作ったが、同じくゴールネットを揺らすことができず緊迫した展開が続いていた。その状況を打破したのはセットプレーだった。後半に入り、G大阪に試合の流れが傾き始めていたが、CKのチャンスをものにした鹿島が先制し、その後の試合の流れも引き寄せた。先制点を挙げたファン・ソッコが「自分のマークは岩下(敬輔)選手だったと思うんですけど、代わって時間が経っていないなかで自分がうまくマークを外せて、いいポイントにボールも来たので後は頭に当てるだけでした」と振り返った。G大阪は丹羽大輝と岩下が2人で昌子源のマークについてしまい、ファン・ソッコのマークを外してしまったことが悔やまれる。

そして、2点目となった後半42分のCKでは、ファーサイドに入ったボールを鈴木優磨が体勢を崩しながらもゴール前に折り返し、フリーになっていた金崎夢生がヘディングで押しこみ追加点を挙げた。左右にボールを振って、相手がボールを見ているスキにマークを外すCKの戦術のひとつなのだが、ゴール前のポイントはゾーンで守るG大阪の守備陣には効果抜群でマークのずれが発生した。

結果的には3−0と点差がついたゲームになったが、1点を争うような緊迫したゲームではセットプレーでスコアが動くことが多々あり、今回の試合でもその重要性を改めて感じることになった。

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