2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第3節
浦和レッズ-サンフレッチェ広島

2015年07月21日

川原宏樹(本誌) 取材・文

15年7月19日(日)/19:05キックオフ
埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客41,492人/試合時間90分
浦和レッズ
1 1-0
0-2
2
サンフレッチェ広島
関根貴大(前半35分) 得点者 浅野拓磨(後半22分)
青山敏弘(後半39分)

今シーズン無敗で年間順位1位に立つ浦和が、勝ち点5差で追いかける年間順位2位の広島を迎えて行われた一戦。浦和のペトロヴィッチ監督が「後半20分に同点に追いつかれるまでは、この3年半でもベストなゲームに数えられる内容だった。私が日本に来て10シーズン目だが、まれに見るようなアグレッシブなプレッシング、連動した攻撃、そういった素晴らしい内容のゲームができていた」と試合を振り返ったように、浦和の攻勢が続き多くの決定機を作りだし、先制点を挙げた。

前半は動きの鈍かった広島だが、「後半は同点に追いつくために、試合をひっくり返すために、選手が魂を見せて戦ってくれた」と森保一監督がコメントしたように、走り負けすることなくチャンスをうかがっていた。そして後半22分、佐藤寿人に代わり投入された浅野拓磨が出場2分後に同点ゴールを決めた。さらに果敢に仕掛けていった浅野のドリブルから青山敏弘のゴールが生まれ、広島は逆転に成功。アウェイの地で無敗の浦和に土をつけ、3連勝で2ndステージ単独首位に立った。

ピックアッププレー

ピックアッププレー
フリーランで作りだしたDFのギャップ

ill_01

同点に追いついた広島のカウンター攻撃をピックアップ。

ドウグラスが前を向いてドリブルを開始した時点では、前線には浅野拓磨と野津田岳人の2人が走っていた。対する浦和のDF陣は森脇良太、永田充、槇野智章と人数がそろっている状態で、さらに野津田を宇賀神友弥が追いかけていた。

ドウグラスが中央よりにドリブルのコースを変更すると同時に、関根貴大の裏のスペースへ柏好文が駆けあがった。この左サイドの局面だけを見ると、2対1で広島が数的有利な状況を作った。この状況を解消しようと、永田が浅野と距離を離しカバーに向かう。槙野も同様にずれて浅野のマークに移ればよかったのだが、宇賀神がまだ野津田に追いついていない状況だったため、浅野へのカバーが遅れてしまった。

「いい抜けだしができて、ドウグラスからもいいボールが出てきました。あの形のシュート練習を今やっていて、それが成果となって出たというのは自信になりました」と試合後に浅野が振り返ったように、浦和のDF陣がマークの受け渡しをする一瞬のスキを突いて裏へ飛びだし、値千金の同点ゴールを挙げた。

公式記録上のアシストはドウグラスだが、蒸し暑く体力が削られる戦いの中、全力で走りきった柏と野津田のフリーランも、浅野のゴールをアシストしたことはいうまでもない。

(C)Gakken Plus Co.,Ltd.
ページトップへ