2018FIFAワールドカップロシア 足ワザマッチレポート
準決勝 クロアチア-イングランド

2018年07月12日

ストライカーDX編集部 構成

18年7月12日 21:00 ルジニキ(モスクワ)
クロアチア
2 0-1
1-0
0-0
1-0
1
イングランド
ペリシッチ(後半23分)
マンジュキッチ(延長後半4分)
得点者 トリッピアー(前半5分)

開始早々の失点を跳ね返し
クロアチアが3連続の延長戦を制す

開始早々の5分に、トリッピアーのFKが直接決まり、イングランドが先制点を奪う。これで優位に立ったイングランドが試合をコントロール。高めのラインを保ちつつも、リスクを冒さない堅守からのカウンターでチャンスを作り出す。クロアチアはモドリッチ、ラキティッチらを中心に攻め込もうとするが、18分にようやくファーストシュートを放つなど、苦戦を強いられる。しかし後半に入ると一転、クロアチアが攻勢に出て、23分にペリシッチがボレーシュートを決め同点に。その後もクロアチアの相手ゴールに迫るが、チャンスを決めきれずに延長戦へ突入。イングランドに一時押し込まれたクロアチアだが、延長後半4分にマンジュキッチが決めて2点目。これが決勝ゴールとなり、クロアチアが史上初の決勝進出を果たした。若手中心で大会に臨んだイングランドの快進撃はここで潰えたが、今後に大きな期待を持たせる大会となった。

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逆転の契機となった
ペリシッチの忍者ボレー

後半23分のペリシッチのゴールが、クロアチアの逆転劇のきっかけとなった。試合開始から左サイドでゲームメークをし、何度もクロス、ラストパスを供給してきたペリシッチ。このシーンでは、シューター役に回っていた。
右サイドバックのブルサリコがボールを受けた時点で、ペリシッチは左の大外に立っていた。マークについていたのは、相手の右ウイングバックのトリッピアー。ブルサリコが中を見てアーリークロスを入れようとした段階で、ペリシッチは一気に中に走り出す。ボールウォッチャーになっていたトリッピアーは、その動きについていけない。さらにペリシッチは右センターバックのウォーカーの前に走り込みつつ、ジャンプ。ウォーカーの死角から走り込んだこともあり、ウォーカーは地に足をつけた状態で、ヘディングでクリアしようとしていたため、ペリシッチの出した左足は、ウォーカーの頭よりも高い位置にあった。ペリシッチは得意の左足アウトサイドでミートし、ゴール左隅に流し込んだ。
クロアチアはモドリッチ、ラキティッチと中盤のタレントに注目が集まりがちだが、この試合ではペリシッチが攻撃陣をけん引。ドリブル、キープ、ラストパス、シュートと、随所に質の高さを見せつけた。相手の死角から跳び込むこの同点弾「忍者ボレー
の他にも、マンジュキッチの決勝弾をバックヘッドで地味にアシストするなど、決定機を何度も演出していた。
初の決勝進出を果たしたクロアチア。ペリシッチがこの試合のような動きを見せれば、ワールドカップに新たな歴史が刻まれるかもしれない。

ストライカーDX2018年夏号
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