2018FIFAワールドカップロシア 足ワザマッチレポート
決勝トーナメント1回戦 イングランド-コロンビア

2018年07月05日

松岡健三郎 本誌 写真・文

18年7月3日 21:00 スパルタク(モスクワ)
イングランド
1 0-0
1-1
0-0
0-0
PK
4-03
1
コロンビア
ケイン(後半12分、PK) 得点者 ミナ(後半90分+3)

プライドのぶつかり合い
コロンビアは意地を見せたがPKに泣く

イエローカードが8枚も飛び交う、激闘。一瞬たりとも油断できない球際の激しい試合となった。特にセットプレーのつかみ合いは前半からヒートアップ。試合が動いたのもCKからだった。後半12分にイングランドのCK。蹴る前から審判が何度も注意していたが、カルロス・サンチェスがケインを倒してしまい、イングランドがPKを獲得。ケインがしっかり決めて、今大会6ゴール目で得点ランキング1位となる。この1点を守り抜くからに見えたアディショナルタイム。コロンビアはCKから長身のミナがヘディングで決めて、ギリギリで追いつき延長戦へ。死闘の90分を戦ったためか、延長戦ではプレーの精度が落ち、得点のないままPK戦へ。4人目まで互いに一人ずつ外して迎えたコロンビアの5人目バッカ。助走でのフェイントはなく、思いっきり蹴ったボールをピックフォードがセーブ。イングランドはダイアーが決めて、イングランド史上初となるワールドカップでのPK勝利を勝ち取った。

PKストップ
右利きのキッカーはひねって蹴る!

  ゴール 助走 助走
コロンビア 9〇 中央 斜め 右跳び
  11〇 右上 斜め 右跳び
  14〇 左ゴロ 真っすぐ 右跳び
  14× 左上バー 斜め 左跳び
  7× 右 斜め 右跳び
       
イングランド 9〇 右 斜め 右跳び
  19〇 右 斜め 右跳び
  8× 左 斜め 左跳び
  12〇 右上 やや真っすぐ 右跳び
  4〇 右 斜め 右跳び

*左右はGK目線です。

イングランドのGKジョーダン・ピックフォード(エバートン)。今季サンダーランドから約42億円ともいわれる移籍金でエバートンへ移籍。シーズンを通して守護神として活躍。24歳にしてイングランドの正GKとなった。その若き守護神がイングランド史上初となるワールドカップPK勝利へ導いた。上の表はPKの流れだ。今回10人すべてが右利きのキッカー。助走を斜めから入ると、体をひねって利き足と逆方へ蹴る傾向が高い。PKが決まらなかったのはいずれも左に蹴った選手だ。イングランドの⑧ヘンダーソンはインサイドで開脚しながら蹴ったため、オスピナにコースを読まれた。コロンビアの⑮ウリベはバー直撃とコースはよかったが、斜めに入り、真っすぐ振り抜いたことで勢いがありすぎたのだろう。
キッカーが順を追うごとに、駆け引きが増える。その中迎えたコロンビアのバッカ。既定路線どおり、斜めの助走から体をひねって右側へ蹴る。ピックフォードがこちらもPKの鉄則「斜め前に飛び出し
でビックセーブ。若干コースが甘かったこともあるがこれまでの駆け引きと読みで、タイミングがぴったりと合い、イングランドをベスト8へ導いた。

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写真:Matsuoka Kenzaburo
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写真:Matsuoka Kenzaburo

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