SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 第11節
府中アスレティックFC-バサジィ大分

2015年06月29日

菊地芳樹(本誌)取材・文

15年6月27日(土)15:00キックオフ
東京都・府中市立総合体育館/観客1031人/試合時間40分
府中アスレティックFC
3 2-0
1-0
0
バサジィ大分
完山徹一
(前半1分、3分)
永島俊
(後半22分)
得点者  

8位の府中が、2位の大分をホームに迎えての対戦。キックオフ直後のプレーでプレスからボールを奪い、完山徹一が開始9秒で先制した府中は、3分にもCKの流れから、こぼれ球を完山が蹴りこんで、試合の主導権を握った。大分も反撃し決定機を迎えたが、シュートミスがあったり、府中GK田中敏則の好守にも阻まれて、得点できず。
後半も府中は、立ち上がりにボール奪取からのショートカウンターを成功させて3点目。その後の大分の反撃も防ぎ切り、完封勝利を収めた。「ここまでホーム(府中体育館)で2試合無得点。うっぷんを晴らせてよかった」(谷本俊介監督)という府中は、これで3連勝。一方、「本当にFリーガーか?というような最低なゲームをしてしまった」(吉武茂郎監督)という大分は2連敗。

ピックアッププレー

ピックアッププレー
狙いすました
ショートカウンター

「府中は(個々の選手が)体がでかくて、強い。前から圧力をかけてのショートカウンターは売りですね」(渡邉知晃)
高い位置でボールを奪い、相手の守備体勢が整わないうちにシュートまで持ち込む。これは他のどんな形よりも「ゴールが入りやすい状況」としての鉄則だ。さらに、ピッチの縦が38メールと通常(40メートル)より少し短く、ゴール裏すぐにあるスタンドの壁を含め、ピッチ周りのスペースが狭い府中市立総合体育館のピッチは、プレーする選手たちに「狭い」という心理的な圧迫感を与える。

ここを突いて府中は立ち上がりに前線へのプレスからボールを奪い、あっという間に先制すると、浮足立つ大分に襲い掛かりCK絡みからもゴールを奪って、2点をリードした。
「ここは少し狭くて、相手も大きく、前への迫力を感じます。相手のプレッシャーにはまってしまった」と、1失点目でボールを奪われた大分・田村龍太郎は、自分のミスと悔やんだ。

それでも大分はその後チャンスを作り、あわやゴールの場面も作っていた。それだけに、後半の初めに取った府中の3点目のゴールは大きかった。

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これは自陣ハーフライン付近での球際の争いでこぼれたボールが左前の渡邉(⑬)に渡り、渡邉が持ちこんで2対1の状況を作り、永島俊(⑭)へのパスからゴールが生まれた。渡邉がボールを受けたときに一気に加速して素早く数的有利を作ったのが大きかった。ボールを丁寧に回してはなかなかチャンスができない展開の中、わずかに起こったスキを逃さなかったゴール。やはりこれは「ショートカウンター」のことを頭に入れていた賜物ではないだろうか。

プレス、ショートカウンターが利くピッチ。府中がまさに「ホームの利」を生かした、見事な戦いぶりだった。

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