第24回全日本フットサル選手権 準決勝レポート

2019年03月10日

菊地芳樹(ストライカーDX)取材・文
松岡健三郎(ストライカーDX)写真

1点差試合が連続
勝敗が最後までわからない好勝負に

3日間連続で行われる、全日本フットサル選手権の準々決勝~決勝。3月9日は準決勝2試合が、駒沢屋内球技場で行われた。前日の準々決勝では延長戦を戦ったチームもあり、コンディションの差が考えられた2試合だったが、終わってみればどちらも1点差試合。勝敗が最後までわからない好勝負が繰り広げられた。

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今季7度目の対戦は、
またしても名古屋が立ちはだかる

名古屋オーシャンズ
3 1-0
2-2
2
シュライカー大阪

オーシャンカップ決勝、リーグ戦3試合、プレーオフ2試合を戦い、今シーズン7度目となる対戦。その中で今季名古屋に唯一の黒星をつけている大阪だったが、前日延長戦まで戦った疲れもあってか動きに精彩を欠き、立ち上がりから形勢は圧倒的に名古屋だった。それでも大阪は名古屋の手の内を知ってか、最後のところで食い止める展開が続いたが、12分に自陣のパスミスを拾われ、名古屋ヴァルチ―ニョが正面から強烈なミドルを突きさして先制する。
名古屋は後半に入って23分に2点目。右CKを西谷良介がファーサイドへ送り、ルイジーニョがボレー。これをキック後にゴール前に素早く入っていた西谷が合わせるという見事なプレーで決めた。1分後にも西谷のプレスからボールが右のルイジーニョへ渡り、さらにゴール前に走っていた西谷にリターンが渡って3点目。これで勝負は決したかに見えた。
ところがここから大阪が不屈の闘志を見せる。25分、右からのFKを加藤未渚実が直接決めると、27分には左CKが連続し、小曽戸允哉が意表をついてゴール前に鋭く入れたこぼれ球を芝野創太が押し込んでゴール。1点差として息を吹き返した。
その後はなかなかスコアが動かず、残り3分から大阪はパワープレーを開始。しかし、「守り方を変えた」(ペドロ・コスタ監督)という名古屋の守りは冷静で、なかなかチャンスにならず。そのまま名古屋が1点差を保ち、決勝へ進出した。

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逆転に次ぐ、逆転
立川・府中はジョーが3ゴール1アシスト

立川・府中
アスレティックFC
5 2-3
3-1
4
ヴォスクオーレ仙台

こちらも1点差の熱戦。逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームとなった。2分に先制したのは立川・府中。GKクロモトのシュートストップ&スローからカウンターを繰り出し、左の皆本晃からゴール前のジョーにボールが渡ってゴール。9分にはショートパスの連続から完山徹一→ジョーと渡って中央から抜け出し、シュートを決めて2点目。絶好の立ち上がりを見せる。
それまで相手のパスワークに翻弄されていた仙台だったが、10分、堀内迪弥の反転左クロスからアランギタヒが決めて1点を返す。さらに14分にはキックインから荒牧太郎が入れたボールを、ゴール前で藤山翔太がすらして同点。16分には相手のパスカットからマルロンがミドルを決めて、前半で一気に逆転に成功。こちらもここまで積み上げてきた強さを見せつけた。
しかし後半、立川・府中のジョーが鋭いプレーでヒーローとなる。23分に中央やや左でボールを受けると、目の前の相手を中にかわし鋭いシュートをゴール左下に決めて同点。32分、今度は渡邉知晃が左サイドを突破してのクロスに岡山洋介が合わせて逆転。そして圧巻は37分、またしてもジョーがドリブル突破。左サイドから2人をかわしてゴール正面へ突き進み、左から追い越してきた酒井遼太郎に預けてゴールが決まった。
直後にパワープレーを開始した仙台は、残り51秒、マルロンのミドルのこぼれ球を内野脩麻が蹴り込み1点差。マルロンはその後も何度か守備網の外からミドルを打ち込んで会場を沸かせたが、結局ゴールはならなかった。

最後まで差を見せつけるか名古屋
立川・府中は堅守からジョーで決められるか

ここ7大会で6回目の決勝進出となる名古屋。今シーズンは圧倒的なスピード感と球際の強さをもって、他チームとの差を見せ続けてきた。2シーズン連続の3冠(オーシャンカップ、Fリーグ、全日本選手権)という完ぺきな締めくくり目前となった。
2ゴールを挙げた西谷は「自分たちの試合に優劣をつけずにやり通せた結果」だという。全員が目の前の1試合に勝つことに集中していて、スキがない。スキを見せるのはいつも対戦相手のほうで、名古屋は常にそこにつけ入ることができている今シーズンだ。
一方の立川・府中は「名古屋が最高の矛なら、ウチは最高の盾でいく」(谷本俊介監督)と、ここまで積み上げてきた自信のある守備を強調。スコアが期待されるジョーは「いつも以上のこと、特別なことを出さないといけない」と意気込む。
楽しみな決勝戦は、3月10日(日)15:00。同じ駒沢屋内球技場でキックオフだ。

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