フットサル国際親善試合 日本-アルゼンチン

2018年01月26日

菊地芳樹(本誌) 取材・文
松岡健三郎(本誌) 写真

18年1月25日(木)19:08キックオフ/東京都・大田区総合体育館/観客2,012人/試合時間40分(プレーイングタイム)
日本
2 0-3
2-1
4
アルゼンチン
吉川智貴(後半14分)
清水和也(後半19分)
得点者 ボルット(前半1分)
アレマニー(前半16分)
アベリノ(前半18分)
ブランディ(後半13分)

来月2月1日から始まるAFCフットサル選手権を控え、前回2016年のワールドカップ王者のアルゼンチンを迎えて行われた、フットサル日本代表の壮行試合。日本は立ち上がりのプレーでいきなり失点する苦しい展開に。その後もアルゼンチンにスキを突かれて得点を重ねられ、後半残り7分半までに0-4と引き離される。しかし、1分後に清水和也のポストプレーから吉川智貴がゴールして1点を返すと、終盤のパワープレーでも清水がミドルシュートを決める。2点差まで詰め寄ったところでタイムアップとなった。

フットサルでもさまざまな
「デュエル」を考えさせられた一戦

「多くの局面を支配したが、ゲームを決定づける2つのポイント。得点機をしっかり決める、得点機を与えない、という部分が集約されたゲームだった」と、日本代表のブルーノ・ガルシア監督。

2年前のフットサルワールドカップで世界を制したメンバーが半数以上来日したアルゼンチンの特徴は、サボらない真面目なディフェンスだった。日本は4人×3セットを組んで、それぞれがボールを回しながら、最後に⑫清水和也、⑨森岡薫、⑬渡邉知晃と3人のピボを使ったコンビネーションで得点機をうかがったが、なかなかシュートシーンを作れない。

一方でアルゼンチンがボールを持った場面で、前線からプレスをかけてボールを引っかけ、シュートシーンを作る機会は何度かあった。だが、そこでゴールを奪うことができなかった。

アルゼンチンのゴールシーンは、概ねよく守っていた日本の、一瞬のスキを突いて奪ったものばかり。開始7秒の左からの⑩クリスティアン・ボルットのカットインからのゴールこそ日本側の対応のマズさが目立った形だが、2点目のFKは④ルーカス・ボロ・アレマニーが、一度打ったシュートのこぼれ球に素早く反応して決めたもの。3点目は⑪アラン・ブランディが中央でトラップ際に相手と入れ替わったチャンスを逃さず、カバーの選手とGKを引き付けてラストパスを出した。4点目は後方からのロングボールを触るところの球際で、⑪ブランディが相手の処理ミスを見逃さずに体を入れてマイボールにし、裏のスペースへ持ち出してGKと1対1になった。

日本としては、全体的にはよく守れている印象なのに、局面の個人のデュエルのシーンなどでちょっとしたスキを見せ、それを確実にゴールに結びつけられてしまっていたのが痛い。ゴールに直結しないシーンでも、アルゼンチン選手の球際のプレーは際立っていて、接触の強さだけでなく、体の使い方やバランスの取り方、バランスを崩しても粘り続けるボール扱いなど、日本との差を感じさせられたところだった。

それでも、世界王者相手に日本が奪った得点シーンは、⑥吉川智貴が⑫清水へ縦パスを入れてからリターンを受けて決めたのと、パワープレーで⑫清水がミドルレンジから決めた左足のミドルシュート。相手と接触しないデュエルシーンでシュートへ持ち込めたところに特徴が出ている。

アジアの戦いでは、局面のスピードではこの日本を上回る東南アジアの国々や、接触が強く、この日のアルゼンチンとの戦いのような展開が予想されるイランやウズベキスタンなど中央アジア、西アジアの国々など、異なるデュエルが存在する。チーム全体のプレーの精度を高めつつ、各選手がこうした局面のデュエルをどう攻略するのかは、大きな注目点になりそうだ。

「ハードなリーグ戦を終えてそのまま合宿に入り、3日間しか準備ができなかった状況なので、改善の余地は明らかにある」(ブルーノ・ガルシア監督)

まだまだお互いのコンビネーションがまだまだスムーズではない中での、この試合の出来には、ある程度の手ごたえを感じている選手が多かった様子だった。

2年前のAFCフットサル選手権でベスト8で敗れ、ワールドカップ出場枠をかけた5位を争う戦いでも勝てずに屈辱を味わったメンバーが多数残る今回の日本。今回はワールドカップの予選を兼ねないが、アジアの頂点を取り返す戦いに期待したい。

日本はこの後、富山で1月28日(日)にアルゼンチンともう1試合戦い、その後AFCフットサル選手権が行われる台湾へ入る。

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