第41回全日本少年サッカー大会 準決勝
北海道コンサドーレ札幌U-12-大宮アルディージャジュニア

2017年12月28日

粂田孝明(本誌)取材・文

12月28日(木)14:00キックオフ/試合時間40分
北海道コンサドーレ札幌
U-12
1 1-0
0-0
0
大宮アルディージャ
ジュニア
白井卓翔(前半5分) 得点者  
img
ジャストミートしたボールがゴールへ。「やったーと思った」と白井

札幌は序盤、大宮にペースを握られるが、左CKのこぼれ球を④白井が蹴り込み先制点を奪う。その後も札幌は大宮の速いパスワークと個人技に翻弄されて、なかなかチャンスを生み出せない。後半に入るとさらに防戦一方となり、何度も危険なシーンを作られるが、最後まで体を張ってしのぎ切り、辛勝。初の決勝進出を果たした。

2面性を見せた札幌が、初優勝へ王手

小学生年代の試合では、身長の差、スピード差、技術力の差が如実に表れ、試合内容を大きく左右しまう。特に8人制の場合、個々の責任が11人よりもより重いため、それが顕著に出やすい。

準決勝まで勝ち上がってきた札幌についても同じで、準々決勝のリオペードラ加賀FC(石川県)との対戦では、6-1で札幌が大勝。開始わずか4分間で、⑪出間思努がハットトリックを達成するなど、派手な勝ち方をしている。そのため準決勝では札幌が大宮を押し込む展開が予想された。しかしふたを開けてみれば、札幌は終始大宮に圧倒された。大宮の⑩種田陽、⑭真壁拓海の左サイドの崩しには後手を踏み、⑨石川颯のドリブル突破には何度も肝を冷やされた。圧倒からの劣勢。まるでジギルとハイドだった。それでも勝ち上がってきた要因は、チームに2面性にあるのだろう。パスワークやドリブルで攻め込める強さと、相手に主導権を握られても、守り抜く強さ。札幌にはそれがあった。

準決勝では「前線からの守備が大事」(白井)と、たとえ相手にボールを持たれても、必死に食らいついた。特に最後方に位置していたDFラインの力が大きかった。2センターバックの1人④白井は171センチ、⑤小宮真輝は160センチとこの年代では大柄で、機を見てDFラインに入る③須摩燿平も171センチの長身だ。いずれもフィジカルの強さを持ち合わせ、アグレッシブにボールにアタックできる。この試合では大宮の突破に苦しみつつも、最後のところで体を投げ出してブロックしていた。

この長身ぞろいがセットプレーで生き、守備でも攻撃でも威力を発揮。浅沼達也監督も「体が大きい子がそろっているので、セットプレーは相手の脅威になっていると思う」とその実力を認めている。

札幌は攻撃も守備もできる二刀流でありながら、セットプレーという伝家の宝刀も持ち合わせている稀有なチーム。決勝の相手、セレッソ大阪は攻撃力が売りのチームのため、札幌にとっては押し込まれるのは想定内のはず。いつも通り2面性をうまく使い分けられれば、初優勝も夢ではないだろう。

img
高さのある札幌。セットプレーは脅威
img
優勝を狙える実力を備えていた大宮
img
⑤小宮の体を張った守備が光った
img
大宮の⑩種田が攻撃陣をけん引
(C)Gakken Plus Co.,Ltd.
ページトップへ