中山英樹GKコーチ レッスン [第24回]
世界のGKをマネしてみよう! クルトワ②

2016年12月08日

取材・文・写真 松尾祐希(フリーライター)
モデル 山澤侑希、平林真教(福岡GKスクールコーチ)
取材協力 アディダスフットサルパーク福岡 筑紫野ベレッサ

ストライカーDX11.12月号で紹介した「世界のGKをマネしてみよう!」(82~85ページ)との連動レッスン連載。今回は「クルトワ」の2回目です。

スムーズな重心移動を
意識してトレーニング

―――彼はなぜ速いステップが行なえるのでしょうか?

中山 重心の上下動が少なく、体のブレがほとんどないからです。横に移動するときに体を起こして動いたり、わざわざ沈みこんで動くことが少ないので、ポジション修正がすぐにできるんです。重心移動がすぐにできるので、ダイビングやハイボールに関しても体の使い方はうまいと思います。「しなやか」と表現できるとは思うのですが、そういう言葉では片付けられないです。本当にステップワークはハイレベルですね。

―――逆に、ステップがしっかりできれば、クルトワのような動きができるということですよね?

中山 そうですね。ただ、練習をしているというよりも、練習をしているプレーの回数が多いことが重要です。練習はチーム練習をやることも大事で、アンティシペーションGKを目指すのであれば欠かすことができません。でも、逆にGKの練習をセパレートして、スキルも伸ばさないといけない。スキルも付いてきて、ある程度は自分の筋力を落とさないでトレーニングができるのであれば、あとはチームに合流してトレーニングをしていくべきです。
ただ、セパレートするときはしないといけません。ですから、GKスクールなどでセパレートのトレーニングをやるべきだと思います。バランスを取りながら両方やるのが、いちばん効果が出ます。チーム練習だけでやると、うまくならないわけではないですが、効率が良くないと思います。日本はまだGKのトレーニングに関して、その点が極端にアバウトですね。

―――今回の練習では、ツマ先の力で素早く飛んでキャッチングをすることをレクチャーしていただきましたが、気をつけるポイントは何でしょうか?

中山 地面に着地したときに速く地面を蹴る、スピードが大事になります。トレーニングでよく起こる失敗例は、ボールが投げられたときに足が地面から離れてしてしまっているパターンです。実際にゲームではそれがないようにしないといけないので、そこを意識してやってほしいと思います。

―――ツマ先立ちだけど、カカトを上げすぎないと誌面ではレッスンしましたが、足の裏の使い方で大事なことは?

中山 カカトからツマ先まで地面に着いていると、人間の体の構造上すぐに動くことができません。なので、そこも意識してほしいと思います。

―――ほかに気をつけてほしいポイントはありますか?

中山 ガニ股になったりとか、内股にならないようにしてほしいですね。ガニ股になると、これも人間の体の構造上スムーズに動くことができません。そこは意識してやってほしいと思います。

ツマ先立ちだが、カカトを上げすぎないでステップする
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Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
福岡ゴールキーパースクール HOSOCCER JAPAN
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