中山英樹GKコーチ レッスン [第21回]
世界のGKをマネしてみよう! ロリス①

2016年11月01日

取材・文・写真 松尾祐希(フリーライター)
モデル 山澤侑希、平林真教(福岡GKスクールコーチ)
取材協力 アディダスフットサルパーク福岡 筑紫野ベレッサ

今回から4回分は、ストライカーDX11.12月号で紹介した「世界のGKをマネしてみよう!」(82~85ページ)との連動レッスン連載です。今回は「ロリス」を取りあげます。

シュートを打たれたときの
守備範囲が広いGK

―――ロリスにはどんな特徴がありますか?

中山 ブッフォンに近いタイプのゴールキーパーだと思います。属性としてはかなり近いですし、シュートストップのうまさには定評があります、そして、何よりも反応速度が抜群に良いですよね。

―――至近距離からのシュートや1対1に強いタイプのGKということですね。

中山 そうですね。シュートに対する反応スピードはものすごく速いですね。ひょっとするとブッフォンより速いかもしれません。

―――ブッフォンにタイプが近いということは、前には行かず、ゴールライン上で守ることが多いGKなのでしょうか?

中山 前に出てきて、ガンガンプレーするようなイメージは、僕の中でありません。どちらかというと今号でロリスと共に取りあげたクルトワのほうが、タイミングを見て前に出てくることが多いと思います。

―――では、ロリスとブッフォンのいちばんの違いは何でしょうか?

中山 それはステップだと思います。特にロリスのクロスステップは非常にスムーズだと思います。そして、ロリスは反射を速くするためのヒザの曲げ伸ばしが非常にスムーズで速い。なので、プレイングディスタンス(手の届く範囲)速さを持っているブッフォンに対し、ロリスはステップをしながらのダイビングをかなり素早く行うことができます。
僕はロリスのほうがブッフォンよりも足を使えると思っています。ブッフォンはどちらかというと昔ながらのシュートストッパーというイメージです。周りがどう見るかは別ですが、ロリスは現代型のシュートストッパーだと思います。

―――動けるということは、守備が範囲も他のGKに比べて広いということでしょうか?

中山 シュートを打たれたときの守備範囲はかなり広いですね。

―――どのような選手が、ロリスタイプのGKを目指すべきでしょうか?

中山 それは前回もお話ししたように、受け身タイプのGKなので目立ちたがり屋のほうがいいと思います。あまり、真面目に考えこんでしまうようなタイプは向いていない。ただ、あくまでも僕が目指してほしいのはアンティシペーション(能動的な)GKですけどね。

―――日本でロリスタイプのGKはいますか?
中山 挙げるとすれば、権田修一(ホルン/オーストリア)や林彰洋(鳥栖)だと思います。

ステップをしながらのダイビングキャッチ
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Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
福岡ゴールキーパースクール HOSOCCER JAPAN
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