中山英樹GKコーチ レッスン [第9回]
ダイビング③ リカバリー(同方向)

2016年03月04日

取材・文・写真 松尾祐希(フリーライター)
取材協力 古藤純太(福岡GKスクールコーチ)
取材協力 アディダスフットサルパーク福岡 筑紫野ベレッサ

ストライカーDX3.4月号との連動連載の最後。WEB連載第9回目にあたる今回は、ダイビングを行った後に素早く次のプレーへと移れるよう体を立て直す、リカバリー(起きあがり)の技術の紹介です。

飛んだ方向の足を折りこんで
素早く起きあがる

―――リカバリーとはどういった技術になりますか?

中山 リカバリーとは体を立て直す動作(起きあがり)のことです。ダイビングを行い次のプレーへと移る場合、この技術が欠かせません。ダイビングを行った後は体の側面から着地し、リカバリーという技術で体を起こすことが素早く次のプレーに移行する肝になります。これはボールをキャッチした後、起きあがって攻撃に移るときにも使う動作であり、ダイビングをした後の起きあがる動き全般がリカバリーという技術であることを覚えておきましょう。

―――今回のリカバリーはどんな種類のものになりますか?

中山 誌面で紹介しているのは、同方向に起きあがる際のリカバリーです。これは同方向にはじいたときにもう1度同方向に反応するための動きとなります。その際は飛んだ方向の足を必ず地面に着けるようにしましょう。例えば右方向にダイビングした場合は、地面に近い右足を折り曲げて起きあがることが必要になります。誌面の写真のように、右ふくらはぎをお尻の下に入れこんで立ちあがるようにして下さい。
ここで起こりやすい間違いは正座になってしまうことです。そうすると、足が踏みこめなくなりますし、正座になってから足を出すと起きあがりがワンテンポ遅れてしまいます。ボールに対しての反応が瞬時にできなくなるので、足が踏みこめる状況を作るようにして下さい。

―――手もうまく使って起きあがったほうがいいのでしょうか?

中山 右に行く場合は右足を折りこんで必ず左足を伸ばし、折りこんだ右足は立ちあがる際の軸にしながら、右手も使い起きあがります。右足が折りこんだ状態になるので、右手が右足の役割を担うイメージを持つとわかりやすいかと思います。慣れてくれば、手を使わなくても起きあがれるようになって、もっと早くリカバリーできます。例えば、ボールをつかみきれなかったときに起こる相手の2次攻撃を防ぐ場合、足だけで起きあがれれば左手に加え右手も使うことが可能です。なので、シュートがすぐに来ても両手で反応することが可能になります。この技術を身につけることで次のプレーへと移行する時間が短縮されますし、自らのプレーに時間の余裕を作ることにもつながります。プレーの幅を広げるためにも、必ず同方向のリカバリーをマスターしましょう。

こちらはボールキャッチ後のリカバリー。右足と右手をうまく使って、素早く起きあがって次の攻撃へとつなげる
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Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
福岡ゴールキーパースクール HOSOCCER JAPAN
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