中山英樹GKコーチ レッスン [第8回]
ダイビング② コラプシング

2016年02月24日

取材・文・写真 松尾祐希(フリーライター)
取材協力 古藤純太(福岡GKスクールコーチ)
取材協力 アディダスフットサルパーク福岡 筑紫野ベレッサ

ストライカーDX3.4月号との連動連載。第8回はダイビングの中の「コラプシング」という技術の紹介です。その場で自分の足を払って素早く倒れることで、足元のシュートに対応するテニックです。

倒れたい方向の足を
立ち足の前から横に払う

―――コラプシングとはどういう技術になりますか?

中山 コラプシングとは足を払って、素早く倒れる技術になります。右に倒れたいときは右足を払い、左に倒れたければ左足を払う。このようにすることで、足下に速いボールが来てステップで対応ができなかった場合でも、ボールの正面に体を運べることが可能になります。

使用頻度が高くなるのは、打たれるシュートの距離が近い場合やボールのスピードが速い場合です。つまり、瞬時にボールへと対応するときがコラプシングを用いる場面といえるでしょう。

―――コラプシングのポイントはどんなところになりますか?

中山 コラプシングを上手に行うポイントは足の払い方です。この技術はワンステップダイビングと違い、踏みこまずに足を払って体を倒すことが最も重要になります。

ここで足を大きく前に払ってしまうと体の重心が後ろに流れてしまいますし、ボールの正面に体を置くことができません。逆に払う足が立ち足の後ろに入ってしまうと、前のめりになってしまい、思うように体を運ぶことができなくなります。そこで横方向の立ち足より前側に完全に足を払うことを心がけましょう。ここで払う足が立ち足に当たってしまうと、うまく体を倒すことはできないので気をつけて下さい。

また、最初の構えも重要なポイントです。重心が後ろに来ている構えだと最初の段階から、後方に体が流れてしまう状況に陥ります。なので、基本姿勢(ストライカーDX2015年11.12月号掲載)をしっかりと抑えた上で、この技術に取り組みましょう。

―――倒れてボールをキャッチするまでのポイントはありますか?

中山 足を払ったときに手が地面に着くことも意識して下さい。基本的に自分から1メートルくらいの距離感でボールが足下に入ってきたときに使う技術なので、足を払い始めるタイミングで手が下がっている必要があります。払ったときは体がまだ倒れ始めていないので、そのタイミングでボールが飛んでくると、ボールが後ろに抜けてしまいます。体が倒れてからボールに触る意識も大事なのですが、倒れる前に手を下げて、いろんな状況に対応できるようにしてください。もし、足下に入ってきたボールを前でキャッチしたいのであれば、前々回紹介したフォーリング(連載第6回)を使うようにしましょう。

倒れたい方向の足を横に払い、足元のシュートに対応する
img
img
img
足を前に払ってしまうと、体が後ろ重心になって、ボールの正面に体を倒すことができない
img
img
Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
福岡ゴールキーパースクール HOSOCCER JAPAN
(C)Gakken Plus Co.,Ltd.
ページトップへ